【ブラジル遠征2日目】初戦

【遠征2日目】

8時朝食

8時15分にはロビーに集合となっているが、待ってる気配がないので、部屋をノックしたらまだ寝ているようだった。まぁ、旅の疲れも、残っているだろうし、時差ボケもあるだろうから、流石にミーティングも、日記書きも、部屋の片付けも、携帯預けも免除しているけど、生活に余裕が出て来たら、様子を視て、指導して行きたい。携帯で遊んでいる余裕はまだ無さそうだね、流石に(笑)

10時から練習

午後の試合に向けてU13に混ざり、軽い紅白戦。

COJBブラジル技術委員のモイゼース氏が、U20のボール回しに混ざってくれないか?と自分に言って来たから、混ざったけど、彼らはまだプロでもなんでもないが、球際、寄せて来る勢いは、やはり日本とは違うと改めて思う。身体を巧く使うのも、やはりしっかりしている。

身体で感じること。観ることは沢山あるが、自ら肌で感じ、その大切さを、改めて思いだし伝えて行くことも大切だとおもう。身体が動く限りは。

午後の気温は27℃

日差しは強いが、湿気がないのが助かる。

対戦相手はセーハモレーナ。1-5●(前半0-2、後半1-3)

得点/ビエイ→シュンスケ(後半5分)

ヴィラマリーアと同様に、州連盟には加盟してないチームではあるものの、U15の後にやったU17の試合も、レベルは高いものがある。改めて、ブラジルの育成年代の選手層の厚さを感じる。

実際に州連盟に加盟しているプロ下部が、日本でいうJ下部で、アソシエーション協会が都道府県リーグという位置づけになる。日本と同様に、プロ下部がそうでないクラブに負ける時もある。

ブラジルに来る前に視察した、同じ年代の試合と比較してしまうが、レベルの差を感じてしまう。

攻守の切り替えの速さ、無駄のないコントロールとドリブル。

チームの流れの中で、誰かがその流れを切ると、容赦なくコーチから厳しい声が飛ぶ。

例えば、必要のない時にドリブルを仕掛けたり、1つドリブルが多く、チャンスをなくしてしまったり、

守備から攻撃に切り替わった時に、判断とボールコントロールが遅れ、守備の陣形を整えられてしまった時など。「イベントを開くな!!」って(笑)

サッカーは点を奪うスポーツであり、技の見せ合いで点数を競うものではないし、曲芸でもないことを、日本の若い選手達は知っておく必要があると思う。どんなにドリブルが得意でも、奪われなくても、ゴールに向かってなく、チームの流れを切ってしまうのであれば、それは的から外れているということだ。

不要なシーンで、不要なフェイント、要は飾るプレーをすることが、巧いとされてしまう事がまだまだ日本の育成年代を観ていてある。サッカーには、ボールをキープして時間を使う必要がある時もある。その時は適しているだろう。しかし、チームが得点を必要としている時に、そのような時間を掛けてしまうことは、チームにとってはマイナスになる。そのマイナスが至る所で行われれば、チーム全体の流れは明らかに遅くなる。必要な時にチームにとって必要なプレーをする選手が、上(プロへの軌道)へのレールであり、自己満足なプレーは好まれないということだ。ブラジルの育成年代の選手達は、指導者から、必要な時に必要なプレーをすることを指導されている。それは、そのことが、正に、上(プロ)で通用すること、直結することを知っているから。

コリンチャンスでもプレーしたモイゼース氏とよく話をするのだけど、ブラジルでも最近の指導者は、若い選手達にフンダメント(基礎)をやらせなくなっていると。素早い攻撃を駆使した戦術をやりたいのであれば、まずはその前の止める、蹴るを正確にできるようにフンダメントを繰り返すことだと。

コントロールに時間を掛け、判断も遅れ、動きも遅ければ、試合において、どれぐらいの秒数をロスするだろう。モイゼースの選手にさせているパス回しを拝見していても、とにかく次を考えて、ボールを素早く回すことを強く要求しているのが解る。もたもたしている容赦ない厳しい指導がその選手に向く。

質の高いボール回しは、選手全員が、止める、蹴るという一連の基礎が出来ていなければ、それはなしえない。You Tubeでレアルの選手達のパス回しを見れば一目瞭然だと思う。

指導情報はこの辺にして、

U15の後のU17の試合には、FWで力強い動きを見せた、シュンスケのみが、選出され、U17の試合に出場した。「デカくて怖い」と最初はしり込みしていたが、頑張って走り回っていた。

一つ一つが大きくて速いので、かなりの良い経験になったと思う。

食事の量を拝見していても、シュンスケ以外は食が細い(苦笑)

胃袋も鍛えないとね。食べないと。

タンパク質の摂り方が少ない。わざと卵を出して貰ったりしているし、なによりもパワーの源であるフェイジョンがあるのだから、口に合わなくても身体を作るという意味も含めて、食べて欲しいね。

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