【育成日記】『技術なくして戦術なし、技術なくしてフィジカルなし』

ボールが蹴れない、止まらない段階の選手にいくら戦術を教えても、まともな戦術練習にはなりません。

また、いくら身体が恵まれていても、しっかりとした技術がない選手がなんとか通用するのは、小学生までです。ボールを蹴るパワー、身体の強さがあるからです。

中学生にもなれば、どこかの時期に、周囲も身体は大きくなってきます。小学生時代には強引で通用したものが、通用しなくなってしまうのです。

FCCOJBでは、その細かい基礎技術=フンダメントテクニカ(ブラジルでは基礎技術を意味します)

フンダメントと、プロテージ(=防御)を細かく指導しています。

この言葉は、COJBの共通語になっています。

高校生になると、この辺は習得していて当たり前という感じです。しかし、残念ながら、高校ではより高度なフンダメントが要求されますが、ユース年代の試合を視察しても、プレーが雑な選手が物凄く多いことにも気づかされます。

その度に私は思います。

『もっとしっかりと確かな技術を磨けば今からでも遅くない」と。

何故技術が粗いのか?

単純に中学生年代で拘りを持って繰り返してきていないだけだと思っています。

高校では教えて貰えないし、高校で時間かけることではない事だからかもしれませんが、実はそうでもないのです。ブラジルではユース年代でもちゃんとやります。昔ほどではないですが。

強豪高校、特に私立は、強くあり続けなくてはならない理由があります。強くないと生徒は集まりにくくなるからです。ですから、個の技術に特化した練習に重点を置くはずがないのです。

ある程度、基礎が完成されて来ている選手が「質が高い」と称されて、トップに残ります。

それを中学生年代に遡ると、いつもチームとして強さを維持しなくてはならないクラブに所属していた選手の1番手的な選手はともかく、その他の選手達が谷間になる恐れがあります。

どうしても、現在属するリーグには最低でも残留しなくてはならない、そうなるとチーム練習がどうしても多くなるからです。

チーム練習が多くなるということは、チーム練習の中での技術ミスの改善に焦点をおけず、味方との連携の良し悪しの会話が多くなり、根本の技術的な修正は、自分で気づかない限りは、そこに意識がいきません。

「お前がこう動いたら、俺はこう動く」という戦術と戦略な話が中心になり、個としての技術を正しく修正する時間が取れなくなってきます。

これは中学生年代の盲点になる可能性があるのです。

チームは強いが、チーム全員が個として視た時に果たして、誰もが上で通用する技術を持ってユース年代を迎えているかは疑問です。もし、そうであれば、ユース年代の個の技術はもっとハイレベルだと思います。

中学年代で谷間的な立ち位置にいて、試合も出たりでなかったり。試合経験もそうだが、個としてのレベルを向上する意識が抜けてしまい、そのままユース年代に行ってしまっている可能性があるということです。

これが、私がユース年代の試合を視察している時に思う『勿体ない』という言葉の意味です。

このようなことは、実際に、そうなったとしても気づかない可能性があります。

基本的に、いくら身体能力がずば抜けていても、技術レベルが低い選手はプロでは食べれません。

しかし、プロはプロでも、下のリーグに行けば行くほど技術のクオリティーが下がるので、

ぎりぎりそのレベルでプレーできる選手はいますし、今までも目の当たりにしてきました。

私が、ブラジルでプロ下部選手と一緒にプレーした時に、何が一番彼らとの差があったか?と言えば、何の疑いもなく基礎技術の明らかな違いを感じたわけです。また、4部リーグの選手達と1部リーグのプロ選手達との違いは、やはり技術の質の差は大きいことも実感しました。身体能力の高い選手は1部リーグだけでなく、4部の選手にもいます。しかし、やはり、技術の精度が違うのです。

なので、日本の中学生にもこの確かな技術を身に着けて頂きたい。

そう言い続けています。

ブラジル人がゲーム中、トラップした時にプレッシャーを掛けボールを奪いに行っても、ボールが遠くて触る事もできない。どんなピッチコンディションでも正確にコントロールする技術がありました。

また、ツータッチしか触れないゲームでブラジル人選手の巧さが顕著にでます。

タッチ数が制限されているにも関わらずプレーが正確なのです。

トリッキーなプレーよりも、基礎技術の大きな差にカルチャーショックを受けたくらいです。

技術なくて戦術なし、技術なくしてフィジカルなしというフレーズは私が実際にブラジルで肌で実感した体験談からくるフレーズです。

FCCOJBで「確かな技術、フンダメント、プロテージ」を身に着けにきてください。ユース年代で必ず役に立ちます。

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