【育成日記】育成は終わりのない戦い

日本のサッカー育成の問題点

【育成は終わりのない戦い】

毎年、色々な性格を持った子が、COJBにも来てくれます。

この子達をどうやってサッカー選手にしていくか?というよりも、大人にさせて行くか?

社会に行っても通用する人間性に育てていけるか?

ここが目的で、私達は、たまたまサッカーというスポーツということだと思います。

長年、育成に関わらせて頂いていると、20代で育成をスタートした頃と、現在では、若いこれからの若者達へのアプローチの仕方はやはり変わってくるものですね。

勿論、同じ中学生でも、この14年間の中でも年々、子供達のタイプも変わってきますし、

保護者も私達コーチよりもどんどん若くなっていて、始めた頃は、自分よりも沢山、人生の先輩保護者がいたわけで、物事の考え方も違うこともあると思います。

しかし、どの時代の親であっても時には「厳しさ」というものは大切だと心得ている方は多くいることも解ります。それは、いつになっても社会というものが緩いものではないということを、経験から知っているからだと思います。その必要性を求めている方も多いことも解っています。

色々なクラブがある中で、「Jr.ユースクラブの進路は本人の意思に任せています」という言葉を多く耳にします。

自分でクラブを探し、自分で足を運び、自分で決断する。

中学生年代では、子供に自立を促していく、大切な一歩であるということを、十分に理解されている保護者が多いという表れだと思います。その考えには賛同します。

しかし、一方、子供が「このクラブに決めた」と言って、いよいよ親が、そのクラブを訪問し、そのクラブのコーチと会って実際に話をしたら、親よりも若いコーチは良しとして、話を聞いていて、

何か違和感を覚えた時にも、「子供の意思に任せます」と言い切れるでしょうか?

私自身の考え、信念ではありますが、中学生年代の指導を任せるにあたり、

年齢は関係ないとしても、ある程度、サッカーの技術を伝えるレベルではなく、むしろ人生経験を積んで来ている人でなければ任せられないのが本音です。

しかし、補助としてヘッドコーチのサポートをしながら、色々な経験を外でも積んで貰って、指導者として任せられる指導者の育成的観点で見れば、やはり必要な人材です。指導者の世代交代はいずれやってきますから。

しかし、中学生の指導は、時に、血のつながらない外部の、もう一人の親としての役割を果たさなくてはならい立場にいると私は思っています。選手と友達感覚では指導できないカテゴリーだと思います。

中学生年代の育成をどこまで重んじて、中学生を受け入れているか?

意外に、ここが一番の重要なことだと思います。

Jr.ユースのOBにも教師を目指している者がいます。既に教師になっている者もいます。

私はこう伝えます「沢山勉強して、頭に色々な知識を詰め込む努力も大切だけど、小学生も中学生にしても、対人だから。自分の思い通りには行かない。だからこそ、己の生き様がそのまま後進の指導に反映していくもの。だから、苦労は買ってでもした方か良い。挫折を知らない先生、指導者が、挫折している生徒に何を伝えられるか?だよ」と。成績優秀で、大人しく、黙っていてなにも言わない子だけを可愛がってしまう、先生、指導者も結構いると思います。不良の気持ちが理解できない先生、指導者多いと思います。

子供の成長を願っていない親がこの世の中のどこにいるでしょうか。

そのような親が存在するのであれば、それは親とは言えないと私は思います。

それは、子供に優しく、なんでも構ってあげれば、良いというものではありません。

子供の顔色を窺って対応してしまうことが、教育に良いとも思いません。

時に厳しく突き放さなくてはならない勇気も必要だと思うのです。

子供が他所で問題を起こしてしまったら、親としてどう対処しますか?

叱り飛ばして、罰を与えますか?子供がなぜそのような行動を取ってしまったのか?を親として根本を振り返る事はしませんか?罰を与えれば、心から反省をして、根本的に人として真っすぐ人生を送れると思いますか?

『自分の子供は大丈夫』と思っている人は危険信号が点滅すると思います。

細かい指導です。一々、うるさく言えば、選手から煙たがられるのは判っています。

最近の若い人達の口癖「お前、うざい、死ね」。バカ、アホの発展版として使われている感じがしますが、時代は関係なく、深刻な言葉だと思います。指導者として、人として、聞き流せない言葉だと思うのです。

人の話を聞く姿勢。下を向き、パンツやシャツに腕を入れながら話を聞いている。コーチ、仲間が発言している時に、関係ない話をしている。人の言っていることに注意を払わない。しかも、自分の事を話して貰っているのに。とか、仲間がクラブの用具のあと片付けをしている時に、手伝わず、他の仲間とじゃれあっている。欠席、遅刻の連絡をしない。その選手のために時間を使い、メッセージしているのを感じず、返事も返さない。「どう返事したら良いか判らない・・・」それは良いが、ならば正直にそう返事すれば良い。など

これは全部、人間性であり、サッカーの技術指導ではありません。しかし、ここを改善しない限り、サッカーの成長は難しい。

ここだけでは挙げられないくらい、沢山、中学生カテゴリーはあります。

これから、成長していく年代ですから、当たり前と言えば当たり前であり、普通のことです。

それが中学生年代です。

失敗を繰り返して、都度、指導を受けて、自ら気づき、形成されて行くものだと思います。

その指導、教育を誰がやるのか?

一番良いのは、子供達が好きな事をしている先生や指導者がやることが一番早いのではないでしょうか?

この上、例えば、グランドが全て整備されていて、プロのように用具がいつも管理されているような環境で、全て準備が整っている環境をこの年代で与えられたら果たしてどうなるでしょう?

家庭でもやらない、学校でもやらない、更に、クラブでもやらないし、考える必要がない。この環境下で、どうやって人が育つのか?です。全て、当たり前に用意されているのですから、「感謝しなさい!!」と説教しても、子供達に伝わるはずがありません。

当たり前にサッカー用具が手に入り、当たり前に帰宅すれば、食事が用意され、

当たり前に洗濯物が洗われ、畳んである。腹が減れば、冷蔵庫に食べ物がある。

まさか、食べる時に親が食べさせてくれている人はいないとは思いますが、

普通に満たされていれば、それが当たり前であり、人に感謝する気持ちが芽生えるはずがないと思います。

これは子供の責任ではなく、周囲が勝手に作っている環境に、子供がいるだけだと思います。

中学生にもなれば、親の送迎はなくなります。でも小学生ではそれが当たり前です。治安的な問題や、今ではコロナもあるにしても、それはちょっと置いても、どうやったら目的地に到着できるのか?送迎がなければ考えます。自分で足を運んで試合会場に来ても、寝ぼけた試合をする時もあるのですから。中学生では、自分でやれることはやる、が基本です。

サッカー自体は、サッカー選手以外、サッカーに関係のない社会に入ったら、全く、役に立ちません。普通の会社に就職して、「君、サッカー巧いから、部長ね、給料も月100万円あげるから」

これ、ないですよね。

しかし、これらの細かいことは、人間の社会に生きている以上、必ず影響してくることで、必ず役に立つことです。Jr.ユースの指導はむしろ、ボールの蹴り方を指導するよりも、精神力、人間形成をする、ベース作りが大切かなと思っています。

「教育は親や学校がするもの」。いえ、時代は変わりました。現在は全く違います。ですから、地域のスポーツクラブや他の習い事の果たさなくてはならない役割もかなり変わっていると思います。

いくら親でも、子供の振る舞いを一部始終、一字一句、一言一言、把握している親はこの世に存在しないと思います。

サッカー、Jr.ユース、まだ、習い事の1つとしてしか、見られていないと私は思います。

でも、実は違うのです。外の血のつながっていない親。小うるさいオヤジがいても良いと思っています。

昔いた、近所の厳しいオヤジさんがいなくなった現在に於いて、地域の活動している大人の存在は最も大切なことではないでしょうか?

このように、若者の現在の取り巻く環境を、子供自身が自ら探し、行動し、決断することは大切ではあるものの、

中学生年代は、幼かった時代のように、好きなおもちゃを自分で選んで買わせることとは全く違うことであるため、「本当に子供を預ける環境がここで良いのか?」を一度立ち止まって考えて見て下さい。子供のような大人が中学生を指導するとしたら、どうしますか?

子供が希望しているクラブの、実際に子供を担当するコーチと直接話をさせて貰う機会を是非、持って頂きたいと思います。

全ては、子供の成長ファーストだと思います。

自立心を促す年代。しかし、Jr.ユースに子供を3年間、預けるということは、単にサッカーを上達させるだけのものではないということを考えて頂きたいのです。

育成の終わりはありません。中々、思い通りには行きません。

しかし、だからこそやりがいのある年代であることは間違いありません。

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