【育成日記】チームレベルアップは結局、個々の意識次第

凸凹な学年構成で試合に臨んでも、15リーグはある時間帯までは、まともに戦えるようになっている。

しかし、いざ、失点食らうと、ズルズルと失点し負ける。

失点食らった時点で、誰かがビシッと締めれば良いのだが、それがないまま、また同じようにやられる。こんなことをずっと繰り返している。

原因は色々あるのだけど、ハッキリしていることが幾つかある。

まず、これは、今のメンバーだけに限らず、昔のメンバーからずっといい続けていることだけど、

「厳しさのない、緩い環境から何も生まれない」

と、いう話。仲間同士の厳しさがない。仲良しクラブになっている。

ボール蹴っていて「楽しい!!」と言っても許される年代は小学生までだよ。

中学生からは、苦しく、厳しい展開、状況に遭遇した時に、各々がどう力を発揮するのか?が問われてくる年代に差し掛かっているからだ。

険しい大人の社会、人生を乗り越えて行くための修行する時間だから。

その中で、たとえコーチが厳しくしても、結局は、実際に戦っている仲間同士で、日頃、厳しさがないと、苦しい、厳しい、肝心な場面で力を発揮するのはとても困難だ。勘違いしてはいけないのは、文句を言い合うというものではない。

もう、何試合も公式戦やTRMを繰り返してきていて、何度も同じ局面を経験しているのだから、いつ、どこで締めなくてはならないのか?は判っていると思う。

どこかで誰かが、ピリッと締めて、行動すれば、食らうものも食らわなくなるものなんだ。ましてや、ズルズル連続でね。

そこそこ強いと言われるチームには、

必ず、数名は「俺が、俺が」の性格のメンバーがいる。ウォーミングアップから気迫も違う。リーダーシップを執れるのもいる。

コーチからカツを入れられて、シュンとなってしまうより、「うるせえー」と言わんばかりに眠っていた闘争心を起こして、力を発揮する者が比較的いるものだ。

そう考えると、ちょっと年々、少なくなって来ているかな?って思う。

ある意味、指導し易いのだけれど、いざ勝負となった時はどうかな。

いつも言っているけど、サッカーの上手い、下手は関係ないのよ。

もっと元気が欲しいし、生意気なぐらいの方がいいんだよね。生意気といっても、肝心な時に、その生意気さが出てくれないとね。

相手にグイグイ来る、生意気チックな選手がいると、蛇に睨まれた蛙になり、委縮して自分のプレーが出来なくなってしまうのは、技術云々のお話より、内面の部分だ。

仲良しは、グランド外で良い。

しかし、グランド内は、戦場。戦いなんだ。

食うか食われるかの世界なんだ。

個として、チームとして、上を目指しているならば、現状、満足なハズがない。

先週、メンバーにこんな話をした。

個々にどこを視てサッカーしているのか?

個で普通ラインレベルがあるとして、まず、実際にサッカーしている本人が、

普通でいいのか?

少し上なのか?もっと上なのか?

どうなりたいのか?

各々、目指しているレベルから、逆算して、

『今、自分は何をすべきか?』を、

まず、個として、チームとして、真剣に考え、

行動するべきだと。

チーム練習を終えて、ミーティング後、

クールダウンも、ストレッチもせず、さっさと座り込み談笑し、スマホをいじっている個の姿勢を見てしまうと、どうなの?って思っちゃうよ。

やることあるんじゃないか?ってね。

でも、これをコーチが言えば、その時だけはやるよ。でも、それじゃ意味ないの。隣りで捕食を摂って、クールダウンや、ストレッチ、時には腹筋、腕立て、自主トレを普通にやるような面子がいれば、いままで、そんな意識はゼロだったメンバーも少しは動くようになるかも知れないよね。

もともと、大勢のセレクションをするチームの選考から漏れてしまったメンバーが来ているのだから、何かが足りなくて内定貰えなかったと思う。その悔しさを一瞬で終わらせるのではなく「いずれ見ておけよ!!」と己に厳しさを持ち続けて、努力すると思うけど、一瞬なんだよ。

自分の現在地を確認しないと。と常に思う。

25~30mぐらいの距離さえ、ロングボールもしっかり蹴れない、コントロールも出来ないレベルが、練習後、補強する姿勢もなしに、

試合で、ネガティブな結果が出た瞬間だけ、

頭を垂れたり、

「悔しいか?」

「悔しいです」

と答えても、行動がなければ、悔しさを堪えている真実味はない。伸びしろは太くならないよね。

例えば、トレセン選考会もそうだよ。チーム内で推薦されたメンバーが集まって、数十名の枠を競うんだ。自チームの面子よりもレベルの高い面子が来ていると思う。

その中でいくら自分が「今回は1次審査ぐらいはパスするでしょ」って

自画自賛しても、評価するのは人だからね。

まず、それを認めるところから入らないと、何も先に進めないよ。

チーム内で、何も厳しさのない、緩やかなパス回し、対人練習をしていて、

果たして、また、どこか評価されないと入れない場所に行った時に、通用するの?って思っちゃうね。

プレスの弱い相手に、「もっと激しく来い!」

と要求しないと、自分のためにならないよね。

鬼にならないとね。

仲間に嫌われるのを怖がっていても、

自分がレベルアップ出来ない。そんな世界でサッカーするのに、慣れてしまうと、いざ、戦場に立たされた時、戦闘態勢に入れるか?

それは、いくらなんでも無理だよ。

中学生だからまだ仕方ないけど、視ている世界が物凄く狭いのよ。

サッカーの世界も競争だ。優れている者が残るんだ。チーム内の隣りの面子と自分を比較してもあまり意味がないの。外にはもっともっと凄い奴がいる。

だから、それを物差しにして、日々取り組めば、伸びしろの太さは自ずと変わる。

今は、セレクション受けても相手にされないとしても、後には逆転する可能性があるのだ。しかし、意識しないとそれは無理な話だ。

巧くなりたいなら、与えられた環境で、出来る限り、仲間同士で互いに要求しないと。

家のメンバー見ていて、ビッチ内の仲良しを、そのまま、真剣勝負に持ち込んでいるふしがある。

それはどうかね?

厳しさなしに、皆、夢のプロ選手になれているなら、何も言わないけどね。

現状は、甘いし、緩い。それが、チームの結果にも現れている。

とにかく、思い通りにならないと、お互いブツブツと起こってしまった結果だけを見て、文句を言っている面子は存在するけれど、それは違うよ。

そのような結果が出る前の働きかけをお互いしていないの。

日頃の練習で、厳しく要求し合ってないの。

要求する自信がない?

自信がないなら人一倍、努力するしかないでしょ。

スマホゲームしている時間、30分でも練習に当てれば成果はでるでしょ。

出ないなら、出るようにやり方を変えればいいだけ。それを考えるのも中学生だよ。

試合負けているのに、身体を張らない、簡単にボールを損失し、自分で責任を負いに、動かないメンバーに「ドンマイ」はない、と言うこと。

ここを曖昧にして、何でも「ドンマイ、ドンマイ」で片付けてしまうのは決して良い言葉ではない。嫌いだな、そのドンマイは。

結果、良い方向にチームの流れが来ているならば良いが、そうでない。ドンマイと言われて仲間が奮起してくれるならいくらでもドンマイでいいがね。

グランド中で気持ちがないメンバーがいて、軽率なプレーを連発している中で、

その選手に掛ける声は「ドンマイ」ではなく、「いつまで寝てるんだ!いい加減起きろ!」でしょ(苦笑)

交代要員が沢山いるチームならば、それより、とっくに交代を命じられてるよ。

励まされて奮起出来るケースと、仲間から、カツを入れられて目が覚めるケースあるけど、一色単なんだよね。全てが。

相変わらず基礎技術の習得は大切で、徹底するけど、まず、意識を改革しないとと思う。

意識が変われば、全ての行動が変わる。

当然、意識に成長あれば、ボールの蹴りかた、

コントロールの仕方も考えるようになるから、より、自分で考えるようになるハズ。

仲良しクラブじゃないんだな。

お互い厳しく要求するようにならないと、結局、自分が成長しないんだよね。

言わないから、責任が生まれない。

責任が生まれないから、己も行動する必要性がなくなる。

これが、なあなあ、緩い環境を生み出す。

これって、単にサッカーの世界の、底辺の育成の話に限ったことではないと思うんだ。

やがて、育成年代も、社会人になり、会社に就職するかもしれない、会社設立して、事業主になるかもしれない。

会社が右肩上がりと、胡座をかいて、緩い環境を、見て見ぬふりをしていたら、

やがて、己に振りかかってくる。だから、サッカーの技術習得云々の話だけじゃないと思う。

サッカー、Jr.ユース、試合の勝ち負け等々、

中学生が学ぶべきことは、サッカーから学ぶべきことはそれだけではない。

自分を基準として、考えた時に、まず、人がどうのこうのではなく、

自分がどう考え、この組織、チームを強くしたい、負けたくない、と考えることは、先の人生に役に立つものじゃないかな?

コーチはコーチの立場で考えるし、メンバーはメンバーで考える。これが中学生年代からやるべきことだと思う。

どうしたら良いのか?を。

実際に、試合をするのは、メンバー自身だからだ。「全て人任せ」は、己の成長にはならない。

その習慣は、残念ながら、子供時代限定ではないんだな。

大人になっても変わらないんだよ。

どこかで気づくことがないと。

サッカーで、Jr.ユースで、目先の勝ち負けを、どう先に繋げて行けば良いのか?を真剣に考える良い機会だと思う。

誰でも良い。

自分が真剣に上を目指しているならば、

自然にそのような行動になるはすだから。

今のまま、満足出来るハズがない。

最初に行動した者が勝ちだよ。

潜在能力は沢山あるハズ。

それを引き出してあげるのは、指導者や先生と言われる人達の役目ではあるが、

結局は、実際に、やっている人の意識次第だ。ヒントはいくらでも与えられるけれど、やるのは本人。

考えている人には、必ず、人は寄って来る。

真剣な人には、真剣な人が寄って来る。

1人の力より、複数いた方が、力は増す。

サッカーも例外ではない。

修行だよ、修行。単にボール蹴って楽しいだけは、小学生で卒業だよ。

中学生は、大人の社会に入って生き抜いていくための第一歩な年代なんだ。

だから、敢えて言いたいね。

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