神奈川県トレセンU13に、今回COJBから2名選出されました。しかし、トレセンに選出されたことをここで報告するというよりも、その経緯を少し、皆さんにお伝えできればと思います。
ジュニア年代の6年生も、12月になると、県協会管轄の公式戦もチームによっては終了しており、ひとまず、目先の目標がなくなるわけで、今度は小学5年生、つまり新6年生主体のチーム編成になると思います。この時期になれば、大抵の6年生は、中学生年代でJr.クラブに入る場合、決まっています。
仮に12月にはクラブチームが決まっているとして、そこから5月までは新中学1年生は5~6ヶ月間、公式戦はありません。その中で、もし、現所属のクラブから承諾を得られた子に、前以て県協会の籍だけを移して、12月から開幕する2階級上の15リーグ(つまり中2主体)に参戦できる資格を得られるとし、活動自体は現ジュニアクラブ所属で引き続き卒団するまで優先にプレーして貰い、平日1回~2回、身体を馴染ませ、中学生とのコミュニケーションを含めて養い、いち早く、ジュニアユースの雰囲気に馴染んで貰うということで、数名のCOJBのJr.ユース入団を決めている小6が、籍のみを移し、15リーグでデビューを果たしました。
2階級も年上であるため、体格差は当然、スピードも異なりますが、順応性はあり、少しずつ慣れてくるものです。徐々に緊張がほぐれ、随所に光るプレーを出し始めます。そうこうしている間に、15リーグで馴染み、神奈川県1部、2部のクラブが参加するカップ戦で、1部、2部リーグのクラブとも対戦、クラブユース選手権U15、横浜サッカー協会主催の横浜市長旗杯争奪戦U15にも出場し、5月のリーグの前に、既に、ここまでの公式戦を経験して来た中での、トレセン選考会でした。
そうなると当然、同年代のトレセンでは、ライバルに例えスピードや体格がある、肉体的な強さ、巧さの中でやっても、何も違和感がなく、冷静にプレーが出来たということを選出されたメンバーがコメントしました。元々、サッカーが出来る選手が、このような環境でプレーした際に、セレクションという名の付くものに参加した場合、それが同年代であれば、いくらライバルに巧い選手がいても、臆することなく、プレーできるはずです。既によりレベルや体格差がある選手達とプレーしていると自らが肌で感じて来たものですから、何の疑いもなく、その経験が精神的ゆとりを醸し出し、いざ、クラブのコーチ以外の人達に選考して貰うという半ば緊張感のある場で、己の力を発揮できる効果が生まれます。
COJBで、U13の段階で元々少人数から2名トレセンに選出されたのは18年目にして初めてのことです。
この飛び級スタイルの中でも、12月の時点で籍を移してU15に参戦資格をもってプレーしたのも、今年が記憶であると初めてだと思います。
これは、ジュニアクラブのコーチの方々の承諾、協力がなければ成し得ないことです。
ジュニアの選手がジュニアユースで公式戦を戦うまでの約半年間のブランクを作らずに、スムーズに移行できるという連携は今後も積極的に行っていきたいと思います。もちろん、トレセンの選手を出すための目的ではなく、飛び級出場は世界のサッカーでもジュニア年代から当たり前のことですし、中学生のメンバーも下からの突き上げがあった方が刺激になると思います。