厳しいものに立ち向かう気持ち、姿勢がまだまだ足りないところかな。やれば、必ず出来るのに…って思ってる。
チーム内で、体調不良、体調不良から戻って来たメンバー、怪我で完全に静養しなくてはならないメンバーなどが多く、翌日の公式戦に参加するのは難しくなったため、延期とさせて頂き、本日が蹴り納めになった。
蹴り納めに、Jr.ユース1期生、4期生、8期生が参加してくれ、現役プロ、現役大学選手が、中学生相手にガチンコで、プレーしてくれた。
率直な感想として、あのスピード感で、週1でも、プレー出来たら、中学生は、短期間でかなりのレベルアップが見込まれると思った。
ブラジルではよく、下のカテゴリーが、トップのプロを相手にチーム内で試合をする機会があるけれど、そこまでとは行かないまでも、その真似事のような形になったと思う。
現役OBが7名も反対側のチームにいたら、この日本で、しかも街クラブレベルならば、上出来な環境だと思う。
30分×3本。同年代のTRMの90分とは訳が違う。
まず、一歩が速く、数名一気に置き去りになるので、スペースが空く。普段走らせられる距離とはまるで違うのと、少々のタックルでは微動だにしないから、1コマ1コマで使う力が日頃と歴然の差だ。
メンバーは今頃、疲れてぐったりしているハズ(笑)
Jr.ユースが少し目を覚ましたのは、3本目だったかな。
最後のミーティングで、韓国リーグK1の大邱FCで来シーズンも契約を延長した、鈴木圭太から、
「正直、このメンバーの中で、プロを目指しているんだな?と思わせるようなメンバーはいなかった」と厳しい一言。
このコメントの後、ちょっと質問した。
「逆にそう感じさせるような選手ってどんな選手かね?」と。
すると圭太が、
「何度もチャレンジを挑む、失点しても沈まずに声を出して鼓舞するなど、色々」
ハーフタイムの時も、ミーティング後に、スタスタと歩いて来て、メンバーに、
「気持ちが足りない」と鼓舞してくれていた。
プロになるならないは別として、これから身近に、セレクションや、トレセンなど、個々にPRしなくてはならない機会は、望めは、沢山あるハズ。そのような機会に、印象がない選手は、選抜リストから消却されてしまう。
球際、GK、FP共に逃げて挑みに行かないのは、それだけでマイナス要素になる。
3本目にようやく少し目を覚ましただけ、良かったけど、決して自分達で起き上がったものではなかったね。
OBやコーチから鼓舞されて初めてだったね。
目を覚ましたからと言って、簡単にやらせてくれる相手ではない。
1人で勝てないとしても、数的優位を作れば奪えるシーンも所々にあった。
しかし、OBと言っても、元Jリーガーで、有名だった選手が、引退して、身体を全く動かしてない中で、参加してくれたのではなく、バリバリ、キレキレで参加してくれるのは、より有難いと思ったね。だから、中学生も、接触では怪我しないんだよね、現役選手は、いくら、手を抜かず、ガチンコだとは言え、良い意味で力を抜く技を知ってるから、中学生を怪我させるようなプレーはしない。
一番危険なのは、普段鍛えてない大人が、ガチンコで中学生や小学生とサッカーをする時だ。何故なら、お互い接触の避けかたを知らない、大人は、避けなきゃと思っても、身体を制御出来ないから、そのまま、タックルしてしまったり、足を蹴り、怪我をさせてしまう。
勿論悪気はないけど、ストップが利かない、方や中学生は、避ける技を知らないということ。
だから、現役OBは、色々な面で育成年代には、特に一緒にプレーする、身体を張りながら伝えるには、これに勝るインパクトと教材はない。
コーチがどんなに言葉でコーチするよりも、説得力があるもので、貴重な機会だろう。
今日の感触、ぶつかった衝撃、スピード、技術などが、中学生や小学生が日々忘れることがなく、このことを前提に練習に取り組んでくれたら上手くなるよ。間違いなく。
高校生と対戦するのと、また違うんだよね。
高校生は、スピードと力に物を言わせてくるから、それはそれで良いのだけど、
プロは、それだけでない精度やアイデア、スピードを上げる時、落としチームを落ち着かせるところも、全然違う。
それを実際に一緒にプレーして、体感出来るのはまず簡単な機会ではない。
さて、今日の経験を、誰が一番に感じて、
自分置き換えてやるかだね。
少なくとも、プロを目指しているメンバーには、本当に貴重な時間であったのではないかな?
10回チャレンジを繰り返して10回失敗、負けたとしても、11回目で、成功体験が出来たメンバーは、それが自信になり、一度もチャレンジしなかったメンバーは、残念ながら、何も持ち帰ることなく、もし、次回、このような機会があったならば、それは、本当にラッキーなこと。
小学生メンバーも、どれぐらい持ち帰ることが出来たかね?
こっちが頼まなくても手を抜かず、ガチンコでやってくれるOBには、本当に感謝だよ。
メンバーには、もう一歩、二歩、深く行って貰いたい。