人間の持つ潜在能力は計り知れないと思うけれど、その能力に気づいているのは氷山の一角だと言う。
変に頭が良いと、自分と周囲を比較して、
劣っていると
「これでいい、このぐらいでいい、俺なんか無理…」と、どこかで諦めに入る。
中学生なら、1年生では目標はプロサッカー選手と即答するメンバーは多いけど、2年生頃になり、同じことを聞くと即答だったメンバーも、一瞬考えてから、何となく答えるようになる。発言にキレがなくなる。
比較しているんだろうね…1年間やってみて。
このチームでこの位置にいるから…とか、
何となく仲間内で下手糞な扱いされている感じがあるから、それを認めてしまうのだろうね。
ある意味、素直って言えば素直なのかも知れないが、その辺は馬鹿にならないと、潜在能力を1つも使わずに、老いてしまう。勿体ない。
これは、例は極端だけど、本当の話。
ブラジルでもレアケースで、20歳までプロ下部を経ないで、草サッカーチームでプレーしていた選手が、周囲が何と言おうと、自分を信じて疑わない人が、やがてブラジル代表になり、W杯で準優勝したメンバーの1人になったアミーゴも僕は目の当たりにして来たけど、彼は良い意味の馬鹿の典型だと思う。あれだけの選手宝庫の国で、スーパーお馬鹿さん。
ポルトガル語で言うならば、スーペルブーホ。
彼は早くして、昨年、天国に逝ってしまったけど…。
そのような人からは周囲の情報に動じない強い信念を感じる。言い換えれば「芯念」の強さがある。
心の体幹がケタ違い。ブレない、動じない。
そんな中学生を育てたいのだけどね…。
サッカーが上手い、下手、現時点で、そのレベルに達してるか否かなんて、二の次だよ。
中学生なんて、まだまだこれから。
考え方次第でグ~ンと伸びる。これが、潜在能力だよ。
世の中に、例えばサッカーが上手い奴なんて、
日本にも山ほどいるでしょ?
ジュニア、ジュニアユース、ユース
どの県、どの町にも。
上手い奴が、皆プロ選手になり、プロで凌ぎを削ってますか?大半は上手くても区切りをつけるでしょ。
区切りをつける、諦める、色々言い方はあるけど、結局、諦めて行くのだから、自分は諦めないでやり続ければいい。
ただね、ただサッカーを継続するなら、簡単だけど、今、現在、明らかに自分よりも上のレベルでプレーしている人がいて、実際に、自分より上手いと判っているなら、まず、その人らとマッチアップした時に、打ち負かす気持ちはないとね。
その気持ちが日頃の取り組みだよ。
要は夢を見て待ってるだけでは、ダメということ。
これはあくまでも目先の対抗意識だけど、
自分より、ちょっと頭が出ている人と比較しても、トップにはいつまでも近づけない。
対抗意識を燃やすならば、例えば県下のトップレベルと言われているチームのエース級の人を視野にいれて、打ち負かすの。
だって、いきなりバルセロナの誰々と対抗意識を燃やしても、間近でマッチアップする機会は非現実的だから。
だから身近なトップで良いんだよ。
そうなると、そのようなプレイヤーがいそうな所の試合を観に行く行動を起こすハズ。
そのプレイヤーがどんなレベルでどんなプレーしているのか?が気になるからだ。
自分が所属しているチームが、それらのプレイヤーと対戦する機会がないなら、自ら足を運んで、観に行くと思う。スペインまで行き、バルセロナのプレイヤーを中々観に行けないからね。身近にいないものは、中々イメージが作り難い。
この年代で、この時期に、これぐらいのレベルにいないと、最終的に目指す目標には到底及ばない。
いままでも「目指してます!将来の目標はバロンドールを獲得する選手です!」と20歳も過ぎているチャレンジャーから言われたことあるけど、
もちろん、そのプレイヤーを馬鹿にはしない。
むしろ、やるならやれ!とエールを贈る。
ただ、毎回問うのは、それになるために、今現在の自分の行動はどうなのか?口と行動が伴っているのか?は、現実的に問わなくてはならない。
それは、ただ夢見ているだけなのか、本気なのか?の違い。
まだ中学生だよ。中学生では、もうそのような地に足をつけた目指し方をして欲しいし、その潜在能力は誰でもあるのだが、気づいてないだけ。
だから、良い意味で自分と周囲と比較するのと、
なんもしないで諦めるとのでは、将来、何をするにしても、考え方に違いが出て来る(つづく)