OBの活躍

努力が才能の男

吉野 裕太郎

クラブ経歴
横浜YSCCアカデミー
COJBスクール
COJBU15
COJBブラジル
スザノ
ADグゥアルーリョス
エスペランサ
YSCC(J3)

おの男の軌跡を辿れば、これから上を目指す育成年代は「俺は無理」という言葉は吐けないだろう。特に何か特長のある選手ではなかった。2つ上の先輩、和崎は1人で6ゴールもざらにある特長の持ち主であったが、吉野は違う。本当に努力の男。
ただ、中学を出て、同僚の森大地とプロを目指し、ブラジルへ旅立つ。この精神は並ではなかった。
近年「そこまでプロは目指さない」「他のことがしたくなった」「勉強がついていけないから」など、言い訳を重ねて、辞めるメンバーがいるが、吉野のスピリットを少しでもかじらせてあげたいくらいだ。ブラジルでも3年までは誰も彼のサッカーの価値を与える者はいなかった。しかし、積み重ねが実り、念願のプロリーグに1,050分間、最もチームで多く試合に出場した選手にまで成長した。
帰国後、関東リーグの世界に身を置くが、2020年シーズン、晴れてJリーガーとなり、7月4日 J3第2節で早くもデビューを果たしたのだ。
亀のごとく、こつこつ、地道に成長する吉野は、全ての育成年代に勇気を与える存在であると思う。
今後が楽しみだ。
紹介
まさにCOJB生え抜きのプロと言える。COJBU15を経て、ブラジルへ渡り5年、各段特徴のなく足も遅かったが、

まさに努力の男。ブラジルから4年間一度も帰国せずにストイックに現地に腰を据えて、現地に溶け込み、ポルトガル語も堪能。

現地の高校に毎日通い続けてしっかり卒業し大学の入試までし、見事合格。

サッカーの評価が格段に厳しい国ブラジルで評価され、4年目でU20の公式戦にスタメンを勝ち取り、労働ビザを取得し

その時初めて一時帰国する。

その後、プロとしてサンパウロ州選手権でチーム最多公式戦1050分出場し、活躍。この男の最初のレベルを見ているため、「可能性は誰にでもある」という言葉は

戯言ではないことが解る。中学校時代の学校の成績も優秀。練習は絶対に欠かさない。毎日、中区から一人でコツコツと港北区、都筑区を

往復。基礎の徹底も欠かさなかった。まだ21歳、将来が楽しみな選手。