後輩アミーゴが、埼玉から仕事終わりに体育館に2週連続で来てくれた。
その中で、4/22日には、始終、最初から最後まで動画を撮ってくれていた。
小学生、中学生、改めてじっくりと基礎を拝見したが、現時点のレベルはとても試合で相手との違いを見せられる技術レベルにはいないということは、一目瞭然であった。
「カメラは真実を捉えた!!」という感じかな。
最後のゲームも収録してくれていたのだけれど、
最近は特に、最後のゲームは小学生VS中学生でやっている。
混合チームはしばらくやらせないだろう。
小学、中学、互いに遠慮している感じで、効果はないと思ったからだ。
だから小学VS中学にして、小学はフリータッチ、中学は人数を少なくして、更に2タッチしかできないルールにしている。また、中学生はGKとして手を使えない。
小学生は使える。
小学生にはとてもソフトなルールだと思うけれど、主旨はそこではない。
ただ、小学生はGK専門でないからゴールにへばりついて欲しくないんだよね。
その瞬間、瞬間で入れ替わって攻撃に参加して欲しいのよ。
これこそ、意味が深く面白い。ちなみに僕は中学の方に入る。
今までは外で観ていたけれど、中学メンバーのツータッチのレベルが非常によーく判り
何が悪いのかは一目瞭然で判るから。
1失点交代制で勝ち残り。
この日、小学生は一度も中学から点を獲ることができなかった。
実は、小学チームにも中1,2も混ざっていたのにも関わらずである。
これは色々なことが重なって、各々色々な課題があることが視える。
最近、小学メンバーには厳しく言っていることがある。
「何のために、年上とプレーできるこの体育館に参加しているか!!同年代、1つ上の奴と対戦する機会は沢山あるはず。そんな奴がいても、毎週そのような連中と本気で戦っていれば、物怖じしないで堂々とできる、それをここでしないで参加しても意味はない、同年代とやりたいならそのようなスクールに行けばいい!!」と。
年上と一緒にプレーしているだけではさほど効果はない。
しかし、年上と対戦して本気で闘うことを習慣に出来れば、同年代、もしくは、1つ、2つ年上の小学生でデカい身体をしていても、物怖じせずに、
ガンガンドリブルで仕掛けたり、年上のボールを本気で奪いにいける。
失敗しても、何度でも挑む。
これだけでも月曜日体育館の意味が出てくる。
中学生。体育館にはJr.ユースの定休日を返上して参加しているメンバーがいる。
大切な基礎技術を補いに参加している。心意気は買う。
しかし、質が低いのも現実。だから参加しているのだとは思うが、どうも着眼点が異なっていて、長く参加しているのにも関わらず、ある部分では成長しきれていないのもいる。
中には地道な努力でそのメンバーのレベルでは進歩している者もいる。
また、特に、注文をつけたいのは、最後の小学生相手のゲームだ。
2タッチとは言え、相手は4~6年生だ。
殆ど技術のズレがあってはならない。
小学生が殆どボールを触れられないぐらいテンポよくボールを回し、
あっという間にゴール。
その状況を小学生がどう立ち回るのか?がポイントだよ。
相変わらず、引き気味で、消極的にプレーするのか
悔しくて誰かがドリブル仕掛けてシュートまで挑むのか
2タッチしかできない相手にプレッシャーを強く与え、中学生のミスを誘いゴールするのか?
ちなみに、中学生には小学生と戦う時に、手を抜いたら本気で叱るようにしている。
本気でプレーしていない年上から点を獲っても心から喜べないはず。
手を抜いた大人からボールを奪っても嬉しいはずかない。
達成感が得られないからだ。
日本人の子供には勝者のメンタリティーを植え付けなくては駄目だと思っている。
なにも、一般的に、巧いクラスでやっている小学生だけが持っていればいいというものではない。
どんな子でも勝者のメンタルは身に着けられるのだ。
自信をなくすのではない。「自分でもできる!!」と自信をつけさせていくのだ。
南米の子供達はそうやってメンタルを養う。だから大人は子供に対して手を抜かない。
日本人は「大人げない」と本気でやる大人を冷ややかな目で見る。
ただ、僕が思う「大人げないプレー」はある。それは、力づくでサッカーをすることだ。
あと身体能力だけで大人が子供に挑むこと。
子供が肉体的に絶対に勝てないということを普通にやってしまう大人を見て
「大人げない」というなら頷けないこともない。
中学生の話に戻すけれど、小学生相手に、仮に通ったパスでも、後ろから視ていると、本当にズレているのが判る。
スピードが上がると特にミスが出る。
小学生相手にも関わらずである。
この体育館は、小学生、中学生、時には現役プロ、高校生も参加するるけど、
関係ない。それぞれ与えられる課題は違うからだ。
『年下相手に練習にならない』と思う者がいればそれは大いなる勘違いだ。
ならば、全てワンタッチプレーでノーミスで出来るかだ。
いや2タッチでもいい。
しかも、味方は、自分よりも遥かに劣るメンバーを引き連れてそれが可能かだ。
本当の実力者は、人を使うのも巧いものだ。
自分以外に後1人か2人サッカーができる者がいれば、十分だ。
本当のレベルアップをこの体育館で養って貰いたい。
それには、戦う精神を養わなくては駄目だ。
甘やかさないよ、ここは。