【ブラジル遠征3日目】本気の闘いを感じる!!

練習ヴィラマリーアU15、17合同

フンダメントとセンタリングシュートと分けて練習、最後に全員でコーチ陣も入り、スリータッチのゲーム。

コーチ陣のチームが3-0で勝ったのだが、大切なのは勝ち負けではなく、チームの分け方として日頃から真面目に取組メンバーはコーチチーム、そうでないメンバーは反対のチームに意識的に作り、ゲームした、その意図が見事に的中した。

コーチの負けチームへの指導は以下

「最後のゲームも遊びではない、真剣な練習だ。君達は、真面目に取り組まず、走ることを止め、口ばかりが先行し、負けた。それを見越した中でチーム分けをしたが、案の定君達は負けた。取り組む姿勢が中途半端だ。例えレクリエーション的要素があるゲームだとしても、遊び心を持つのはほんの一瞬、次の瞬間は、元に戻り、誠実にプレーしなければ、ずっと遊びでおわる。折角、1人1人良い面があるのに、君達はその精神を改善しなければ、何も残らなくなる、そのことを理解して欲しい」と、おふざけ組に指導していたことは、日本人メンバーにも通ずる話しだったから、わざわざ呼んでコーチが選手に伝えていることを伝えた。

日本人メンバーには、それ以外に個人的に伝えたいことは、積極的にプレーするということ。人数が多いので、一人がボールに触る機会は少なくなる。だが、このような状況下の中でも、積極的に関わろうとする者は、何かを感じる。cojbのメンバーはそう考えると大人し過ぎるかな。この辺はよーく出ているね。

巧い下手ではない。積極性にある意味。逞しさを感じるものだ。

それが足りない。単純にね。

何かを本当に掴んで帰国して貰いたい。それが願い。

基本的に、ブラジルと日本のサッカーを指導する基本ベースは同じようで違うと感じている。

ブラジルの場合は、例え、その育成年代選手がプロとして生活する気持ちがあるか否か?ということは関係なく、そこに直結するためのアプローチを若い選手達に伝えている。

要は、サッカーをやっている以上、サッカーで生活するためには?がどのような姿勢で日々取り組まなくてはならないのか?を伝えているということ。

日本の場合は、協会こそ、トレセンメンバーなどを選出する際に、将来の日の丸を背負う選手の発掘と謳っているけれど、それはイコール、プロというものに直結していて、決してアマチュア選手を育成するためのものではない。現に代表に選出されている選手で昔のように、JFLで仕事を持ちながらサッカーをしている選手が日の丸を背負っている時代ではなくなった。

その指針が全ての指導者に浸透しているか?といえば、それは難しい。

ブラジル人にとって、サッカーはそのまま生活に直結するということ。

日本人は、単純にそうではないということ。沢山あるスポーツのある中の一つに過ぎない。

サッカーを一緒にしたり、そばで視ていたりしていても、1つ1つの争いに、強さ、激しさ、

本当の闘いを感じる。それをサッカー用語的に言って「球際」の強さと言い換えているが、

ブラジル人の本気モード同士の球際の争いは、1つ1つが、言葉は悪いが殴り合い覚悟。喧嘩ごしでボールを奪いに行き、それを上手く身体と腕を使って防御しているということに繋がる。

でないと、怪我をするよ、ということだ。本気の闘いなのだ。

日本では「軽い」という言葉が飛び交うが、ブラジルではノーガードで顔面を殴られに行くのと一緒だ。

それがプロではなく、育成年代でそれを感じるのだから、プロレベルは予想以上であることは判る。

本当にそれを感じる。昔のことになるが、よくこんな環境でサッカーしていたな?って今こそ思う(笑)

午後3時、ジュベントス練習

3チームに分かれての10分ずつの紅白戦

公式戦スタメン組、控え組、その他。その他組に、日本人5名。

A、B同士対戦は、フリータッチ

その他組とやる時はツータッチを命じられていた。日本人が5名いるのでハンデをつけたのだろう。

ジュベントスU15も、相変わらずレベルが高い。ツータッチでも、その他組をパスで翻弄している

何よりパススピードと、動く一瞬のスピードが速い。日本人メンバーは、ボールの置く位置が悪いので、直ぐにボールを奪われてしまう。力強さも足りないので、球際では殆どボールを失ってしまう

なので、このような状況下に置かれた時は感じるのは、コントロールしてから、パス出すまでのスピードと判断のスピードだ。 身体はどうしたって敵わない。

だから技術と判断スピードで対抗するそれをいい続けている、ここで、その重要性を感じてくれれば

レベルアップするはず。

食欲も出て、多少はしっかり食べるようになってる。ようやく、通常の生活になりつつある。

夕食後、スタッフ交えてミーティングした。

3日を終えて、感じている事、問題はないかなど。問題がある場合は、遠慮なく言って貰いたいということも含め、時間はあっという間に過ぎる。帰国してしまったら何も改善はできない。

後からああして欲しかった、といっても何もできないから。

ブラジルまで来る機会は今後まずないだろう。100%は難しいと思うけれど、満足して帰国することが大切だと思う。

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