【育成日記】道徳の時間

試合、試合と続くと、日頃の行動を振り返らないまま、時が過ぎていってしまう。

試合や、技術の向上も大切だけど、
サッカー以外の面も、成長期にある、中学生に取っては、かなり大切な部分になる。

仮に、サッカーで飛び抜けたレベル、才能があったとしても、人としての中身が伴っていなければ、サッカープレイヤーとして、多少の時間は受け入れられたとしても、社会人として受け入れられることは難しいと思う。

中学生も、身体は黙ってでもデカくなる。
しかし、心は勝手には育たないと思っている。

スポーツは人を育てると言われているけれど、
果たして、身体を動かしているだけで、人が育つのか?と言えば、それはイコールとは言えない。

中学も、3年生にもなると、身なりは大きくなる。
しかし、その身なり同様に、中身も、育っていれば良いが、中身、つまり、考えは子供のまま、あまり、成長が見受けられないケースもある。

大人は、どのような行動が大人っぽく、子供っぽいのか?の判断は、自らの人生経験で、 察することは出来るが、子供は、そもそも、
経験値が少ないから、まだ、判らない。これは、当たり前のこと。誰もが通ることである。

ただ、大切なのは、その事の良し悪しの分別を知らせてくれる所謂うるさい人が、周囲にいるか否かだ。沢山いれば、それは有難いこと。

その第一人者は親になるけれど、
中学生にもなると、子供は反抗期に入り、
親の話に耳を貸さなくなるもので、これも、
自立するための、サインなので、
叱っても、喧嘩になり、堂々巡りになるだけで、あまり効果はないのが、現実(苦笑)。残念なことだけど、親の役目は今のところ損な役回りかも知れない(苦笑)子供が、理解から更に感謝してくるのは、やがて親元を離れて自立してからかも知れない。

子供は、そもそも「なぜ、そんなこと言われなきゃいけないんだよ!」と、根本的な部分が解ってないから、理解出来るハズがないのだ。

「独りで頭を冷やせ!!」「整理しろ!!」といっても、
何のために頭を冷やすのか判っていないから、下手をすると、悩んだ末に、帰宅してから本当に、氷で頭を冷やし始めるかも知れない(笑)

中々難しい年代であることは間違いない。

では、どのような行動、振る舞いが、子供で、大人なのか?は、色々な言い方はあると思うけれど、

後者から言うと、端的に言えば、やりたくないことでもやらなくてはならない。仕事しないと、食べて行けない。自分のことは後回し、やるべきことを先にやる。
腹が減っていても、遊びたくても、まずやるべきことを優先にして動く。これが、大人だと思う。

一方、子供は逆。まず、自分が中心で動いているから、周りのことは気にしない。
自分の取ってしまった行動が、少なからず、周囲にどこまで、良くも悪くも影響し、迷惑を掛けてしまうのか?は考え難い。
いや、そもそも、気にする回路が備わっていないと言った方が良いのかも知れない。

だから、その回路を周囲の大人が愛情を持って、入れてあげる必要がある。

これは、何も偉そうな話ではなく、自分がそうで、あったように、大人が子供にそのことを伝える役割があるということ。教えてあげる義務がある。そうしないと、社会が、無秩序、無常識で、回らなくなってしまう。

だから、子供から例え、煙たいオッサンと思われても、言い続ける。

子供の社会にも、やらなくてはならないことはある。宿題がそれだ。
宿題が好きな奇特な子は割合に少ないと思う。
しかし、大人の社会に入るための、準備として、めんどくさいことを敢えて与える。大人はめんどくさい日々の作業が沢山あるからだ。

チームの試合毎のレポートも、似ている。
好きな事のレポートでも、めんどくさい人はめんどくさいハズだ。これも、大人になっていくための準備なんだ。大人は提出期限を守らないと、色々な形でペナルティが発生する。
子供には、生活に直接影響するようなペナルティはないかも知れないが、学校で、提出物を期限内に提出しないことが続くと、高校進学に影響する内申書としてペナルティがつくはず。

これも、子供から大人になるための準備の一環だと思うんだ。

このような行動は、スポーツしているから、勝手に養えるか?と言えば、それは残念ながらない。
周囲の大人が、教育・指導しなければ、ずっと、子供は、そのことが、普通になる。
そのまま、身体がどんどんデカくなって、
相変わらず中身が子供だと、腕力ばかり強くなり、終いには、思い通りにならないと、全て、身近にいる母親に当たり散らすようになり、これは、とても厄介だ。
だから、子供は子供の内に、教育することに
越したことはないと思う。

ましてや、スポーツ選手は、自分の実際の年齢よりも、精神的に成熟してなければならない。寿命が短いからだ。

よく、世間で耳にするのは、
有名アスリートが、問題起こすと、
「チヤホヤされながら、○○しかしてこなかったから、世間を知らないんから、こうなんだよ」って。

だから、天才と言われているような、子供でも、チヤホヤ、特別扱いをせずに、ダメな振る舞いに対して、しっかりと教育しないと。子供の内に、有名になる前にね。
年齢を重ねる毎に、厄介になり、これも手がつけられなくなる。スターになってからでは遅い。
お金が絡むと、周囲は言えるものも言えなくなるから。
これは、スポーツの世界だけに限ったことではないと思う。

中学生は、とかく色々、やらかしてしまうし、失敗も沢山する。大人だってミスするのだから、当たり前だ。

でも、まず大切なことは、自分が失敗をして、人に迷惑を掛けた時は、謝罪から入るようにしないとね。
でも、とかく言い訳から入ってしまうんだよね。
中学3年にもなれば、最上級生だ。
良くも悪くも、行動は目立つ。
責任感を持って行動しないと。自分さえ良ければそれで良いと思っている子供が、そのまま、大人になってしまったら、改善して行くのは大変だ。

人は年齢を重ねれば重ねるほど、周囲は、自分に対して、いってくれなくなる。

言われている内が…っていう言葉があるけど、正にそれ。

だから、自分に対していってくれる人の存在は有難い。

最近、集団遅刻や、いわくつきの欠席、試合でポジションを替えられただけで、コーチに不貞腐れた態度を取ったような、振る舞いを見せてしまったり、何かと自分のミスを人に押し付けたり、クラブの片付けを人任せにしたり、電車・バスで移動中に、席が空いているからと、そそくさと座席に座り込み、早速ゲームを始め、下を向いているから、本当に座席に座る必要がある人の存在の人に気付かず、ずっとゲームに没頭して座り込んでいるのはどうか?など、サッカーのプレー以外でも、道徳教材のオンパレードで、突っ込みどころ、満載なのだけど、

これも、成長期の過程で、大切な時間。
そのようなことを、見過ごして、サッカーだけやらせていても、中身は成長しないのは、既に解っているから、ゆっくり時間を取って、話をして行けば、
メンバーは、少しずつ理解をして、改善して行けると思う。素直な気持ちは皆持っていると思うから。

まず、自分のミスを認めるところから、入らないと、いくら話をさせても、人の前で、理解した素振りをしただけになり、改善には繋がらない。
だから、次の行動を見る。
次に同じことをしたら、己の失敗を認めてないまま、月日を過ごしていることになるので、その頑固の塊をほぐしていかなければ、
大人の年齢になってから、指摘しても、もう難しいと思う。

だから、今、何だと思う。

中学生は、子供から大人になる過程で、
物凄く、重要な時期だと考えているから、
間違った振る舞いをしているに、見て見ぬふりをして、サッカーに入るのは、ちょっと COJB的には無理なこと。

考えが幼いと、サッカー自体も、やっぱり幼いのは、ハッキリ露出するもの。
だから、避けられないことだと思っている。

こうして、1つ1つ、失敗しながら、
責任感も一緒に養いながら、成長して貰いたい。

偉そうな話をしたけれど、これも先に生まれてきた人間の役割だと思うから許して欲しい。

昨日は、貴重な道徳の時間になったと思う。

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