【育成ブログ/もっと熱くならないか!!】中学生年代の現状と、あるべき姿を考えて見ませんか?(保護者の方、必見です)

ジュニアユース年代の重要性

ジュニア世代からジュニアユースに掛け、
また、この年代で培ったベースを軸に、ユース以降も役に立てて行かなくてはならないと思っています。

中学生年代で、「楽しかった思い出」で、終わってしまったらもったいないです。

部活に入らず、クラブチームに入れば、本当に部活より、向上すると信じていますか?

皆が、そう言ってるから何となくそう思っていて、ズルズルとクラブチームのセレクションを受けに行っていませんか?

小学生から中学生にかけてなので「あいつが行くから俺も行く」これでも良いとは思います。「ここはこうだから、俺は、ここが自分で伸びると思ったからここ」としっかりと考えを持った子の方が少ないと思うからです。

部活卒でも、クラブチーム出身の選手に負けず、高校選手権にスタメンで出場したり、各チームで中心選手になっている人も沢山います。更に、中学生時代、部活出身者でも、プロ選手にもなっています。

要は、一番大切なのは、所属するチームの外見的なもの、例えば、チーム成績、人数、グランドなどハード面ではなく、その環境の中身と、本人の意識だけだと思います。どんな、ハード面でも、ユース即戦力は育ちますし、プロも育ちます。

その意識を、そのクラブのコーチが、いかにして、意識付けし、本人達が、どう受け入れ行動するか?

重ねてしまいますが、安易に、クラブを選択していませんか?
皆さん(保護者さん含む)のクラブを選択する視野をもう少しここで、拡げてみませんか?クラブを選択する上で、どこに眼が行っているか?ということが大切だと思います。

「取り敢えず片っ端からセレクションを受けて、内定が貰えれば、取り敢えず安心」「このチーム人気そうだから取り合えず・・・」

自分を試す。という意味では良いと思います。が、どのクラブも運営がある中で、より多くの、ギリギリのラインでぎっしりと獲得できるならば獲得するようにするでしょう。

しかし、ちょっと考えて見て下さい。

合格を貰ったクラブの中身を慎重に調べて見ましたか?そのクラブが本当に自分の入りたいクラブなのですか?

高校年代も、育成年代ですが、中学生年代は、より大切で、中身を詰めなくてはならない時期です。

その中で、1学年の獲得人数と、指導者の数、その人数に、見合った適正な練習する場の広さが、しっかりと確保されているのか?など、事前に知っておく必要がある内容であると思います。この年代、公式戦の経験も大切です。その中で、30人が1学年に在籍するとすれば、県リーグはAとBチームの2チームが参戦可能です。しかし、29人ならば、2チーム出しは不可の規則があるので、11人がスタメン、残り18人は控え選手になってしまいます。また、Jr.ユース年代のメイン大会である全日本クラブユース選手権県予選、高円宮杯件予選も、1チーム出ししかできないため、エントリー可能な人数は25人までです。4人がベンチ外、控えに14人いても、どのチームも勝ちたい中で、14人を起用することはないですし、交代制限もあり、しかも、下の学年からの突き上げもあるため、試合経験が積めなくなる可能性があるということです。

ジュニアユース年代で試合経験を積めないことは、自信喪失にも繋がります。

大所帯チームは体験練習に参加した際に、見た目は華やかだと思います。しかし、実際に、自分が入ったら、それだけ、ライバルが増えるということです。確かに適度のライバルがいるのは、向上欲を促しますが限度があります。高校に行けば、自ずと、人数が多く、Aチームの試合をピッチの反対側で、メガホン持って応援しているメンバーを沢山見ます。高校でその中に入って、中学年代でも、それに近い経験をして、果たしてサッカーが楽しくなるでしょうか?

GK選手の場合を考えて見て下さい。

同じ学年に3人も4人もいたらどうでしょう?ましてや、先輩カテゴリーにもそのぐらい在籍していたら、中々、飛び級で試合に出る機会も少なくなるでしょう。GKコーチ、1クラブに3人も4人もいますか?正当ならば、1カテゴリー2名ずつ。しかし、それでも3カテゴリーで6人です。1人のGKコーチが6人をきっちり指導できると思いますか?どれだけのボールを練習で蹴らなくてはならいと思いますか?

この状態で、果たして、指導者の眼が1人1人に行き届くと思いますか?誰が、練習欠席しているのかも把握できない状態になってしまったら、育成の終わりを告げています。

年上の試合に出場する機会があることは、育成年代にとっては大切なことです。しかし、あまりにも人数が多いと、その確率は断然下がってしまい、絶対的に巧い選手しか機会がありません。

また、中学生はとかく、いろいろサッカー以外の面でも、やらかしてしまう年代です。一筋縄では行きません。悪いことをするという意味ではなく、中学生だからとは言え、まだ中身は子供なので、色々な失敗をしてしまうということです。中学生だから仕方ないのですが、保護者目線ですと、許せないことも多々あるようです。しかし、あまり親の小言は聞かなくなるのも中学生年代なのです。反抗期は、大人になる、親離れする第一歩なので、悲観する必要性はありませんが、確かに、スルーしたら、後々に成長の上で、妨げになることもあるので、コーチとは言え、スルーしません。教育的指導に入るものです。

例えば、月謝が毎月発生しているにも、関わらず、平気で、その日の気分で、練習を休む子がいるとしましょう。好奇心旺盛、精神がまだ、安定してない、コントロール出来ないのが、中学生です。色々あります。
自分の意思で、クラブチームに入ったのに、「サッカーが面白くなくなった」と訴えて来たり、色々な理由をつけて休もうとしたり、練習に力が入らないケースも出て来ます。

1ヶ月31日間あるとして、月曜と水曜日がクラブの定休であれば、約8日は活動日がないとして、22日~23日が活動日で、やれ病気、怪我、塾の振替だの色々なことが重なり、気づけば、1ヶ月で半分しか参加しないケースがあったりします。本人も、保護者も一々、数えている人は少ないと思いますが、上達、成長をするための機会を、自ら失っているということです。練習が不足⇒コンディションが悪い⇒試合に出る⇒怪我になるリスクが上がる。

「自分でやってます、やってます!!」とはいうものの、自分でやる練習はたかだか知れていて、自分に甘く、チームに合流し、コーチの監視下で練習すると、すぐにドロップアウトしていまうのも何度も拝見しています。

しかし、これも成長過程の中学生なのです。自分が「やっている」「やってきた」という範囲は、たかだか知れていて、本番では通用しないものであると、知る機会があり、それを改める環境があれば、それで良いと思うのです。

元々は、力をつけるために、部活ではなく、クラブチームを選択したハズだし、本人はもちろん、保護者も、部活より、クラブの方が上達するだろう?と思って、本人がどうしてもやりたいならば…と許可していると思うのですが、
結果論で、「クラブに入れたのに、全然息子は伸びてないな」と、感じてしまう時があります。それはそうです。継続性がないので、コンスタントに鍛え上げられてないので、結果は当たり前です。

中学生時代にこれらの内面を流せば、高校年代になって果たして、コーチが1人1人に眼を掛けて、指導してくれるか?と言えば、逆にあったら凄いと思った方が良いというレベルです。強豪に入學すれば尚更です。部員が100も200も在籍していたらどうでしょう?

高校年代、それ以降でも自立した精神で、自分というものをしっかり土台が出来ていれば、どの環境に行っても、焦ることなく、しっかり生活できるはずです。

そのベースを作るのが、中学生年代です。ジュニアユースのクラブの役割です。

怪我をしていても、中学校には歩いて一人で通っている場合、そろそろチームに顔を出せる時期。ボールは蹴れなくても、メンバーとの交流や、コーチングを聞きながら、出来ることがあり、学ぶべきことはあるものです。

それを何も言わずに放っておくことは簡単です。

自分が一番大切なのは理解できます。しかし、君はチームの一員、チームはチームとして活動している訳です。君が、ずっと参加していない間に、チームの中で、色々なことが起こっているかもしれません。その中で、自分に置き換えて勉強できることは沢山あるのです。そのことを学ぶのも中学生年代では大切なことではないでしょうか?

中学生年代で、多くの人数を抱えて、果たして、細かい生活面の指導が可能なのか?です。眼が行き届かなければ、どうなのでしょう?

クラブから内定を貰うことが、目標、 ではないハズです。

中学生年代は、大人の仲間入りをしていくための準備段階なので、先見性を持って指導にあたらなくてはならないと思っています。目先のことだけでは、ダメだということです。

心・技・体とよく言いますが、
中学生年代で、サッカーだけの世界にと止まらず、しっかりと、中身を詰めることで、ユース年代以降、大学、社会人にも通じることは、結構あります。

中学生年代で大会チャンピオンを目指すのも大切だと思いますが、全員が、色々な意味で中身のベースを作り、高校年代に手持ち土産として持って行く方が、先に必要なのではないかと思います。

「クラブを選択する時、子供の意思を尊重します」必ず、耳にする言葉です。

これは、大切ですが、子供の絶対的なサポーターである保護者の情報や知識は、ある程度は、大切なのでは?と思います。

単なる、習い事の1つとせずに、サッカーを通じて、親だけでも中々成し得ない、人間形成の場が、この年代には必要であることも、心の片隅にいれて頂ければ幸いです。

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