Jr.ユースクラブ入りを希望されている方へ
既にご存知かも知れませんが、国内外に限らず、サッカーのレベル向上としての
環境の一部に「飛び級出場」というものがあります。
同年代の公式戦に限らず、能力次第では1つ、2つ年上の公式戦に出場し、
経験を積んでゆくというものです。
例えば、中学1年生が2つ飛び級出場すると、スピード、体格差などは歴然としていますが、
不思議なもので、これを重ねて行くと、いつしか順応して行くものです。
私達のいままでの経験ですと高校年代、つまりユース年代に行った時、その効果を発揮します。
ものは考えようになります。
Jr.ユース年代で考えますと、例えば県3部、4部リーグに所属しているクラブで1学年で2チーム編成できるほどの人数がいるとします。2チーム編成であれば、リーグルール上1学年30名は在籍しなくてはなりません。
この人数の中で、更に1つ上、2つ上のカテゴリーでも20名は在籍している場合、まず中1から2つ上、つまりU15のカテゴリーに呼ばれて試合経験が積める機会は、よほどの力がないとそのチャンスは訪れません。
4部リーグに属していて、1学年2チーム編成、仮にBチームになってしまった時、そのメンバーを
1つ、ましてや2つ上のカテゴリーの公式戦の機会が与えられるか?と言えば、それは無いと思います。
県4部リーグ所属であれば、1部、2部リーグのクラブで3年間レベルの高い、ギリギリの試合を常にしてきた選手達に匹敵するような環境でプレーすること、それには、中学1年生から飛び級で試合に出場する機会がありそうなクラブを調査して、「飛び級出場」を奨励しているクラブに入団することも視野に入れて頂きたいと思っています。
その経験で、ユース年代で1部、2部リーグでプレーして来た選手達と同じチームでポジション争いをした時に、同等レベル、もしくはその選手達を差し置いて、自分が選出されているという結果になって行きます。
先見性を持った育成をする場合、
小学6年生時点では、発育によって体格差も違い、いくらJr.ユースの県トップのチームのセレクションを受けて合格を望んでいても、やはりどのクラブも現在所属するクラスを維持したいので、スピード、体格、足下の技術、自信みなぎってプレーしている選手がどんどん合格して行きますから、トップのクラブから合格を貰えず、仕方なく下のカテゴリーのクラブに入るというケースは少なくないと思うのですが、
もし、トップレベルのクラブに合格しなかった場合、次に探すクラブが3部、4部の出来る限り上位という考え方ではなく、
「飛び級出場」を奨励しているクラブ、もしくは飛び級で出場できるチャンスがあるクラブを探して頂きたい。
2階級上のカテゴリーで公式戦経験を積めるのは、中学1年生期だけです。
同年代で一緒に、リーグや上の学年になった時に、クラブ選手権や高円宮杯に出て勝利するというチーム目標も良いですが、中学の3年間はあっという間に過ぎます。
ユース年代で強豪チームに入り、Aチームに入りたいという目標があるのであれば、中学3年間の過ごし方は、最も重要になります。
飛び級出場を経験していると、物怖じしなくなります。
ジュニア時代からいつも同年代でしかプレーしていなかった選手は、多少技術があり、年上のカテゴリーに呼ばれても、年上を相手にする度胸、メンタルが備わっておらず自分の力が発揮できないケースがあります。
スピード、体格差で負けても、どうやって年上に対抗すれば良いのか?を考えるようになります。
そもそも最初の一歩の幅が違うのですから、最初から対等に出来るはずがありません。
しかし、経験を重ねる内に、順応してきます。
これは、最初から能力の高い選手に限ったことではありません。
大所帯チームで、クラブユース選手権U15に新1年生を起用するチームが存在するのであれば、
よほど、最初の段階で優れた選手か、そのチームの指導者に先見力がある場合に限ります。
ですから、なんでも大所帯のチームへ「セレクション内定を貰ったから・・・」と言って、
そのチームのこともよく知らないで、入れてしまうのは、本当に勿体ないことです。
中学生年代は、あらゆる事の土台作りの年代です。
高校年代が終着点にならないよう、じっくりとJr.ユースクラブの事をもっと知って下さい。
指導者が1人1人の選手に向き合える余裕のあるぐらいの人数を獲得しているクラブを探してみて下さい。
サッカーそのものの環境の選択と、人間形成をしていく上で、最も大切な中学生年代です。
やりたい本人の意思を尊重することは大切ですが、やはりこのような情報を把握されるのは、
サポートされている保護者の方々しか出来ません。
何事にも育成するには、バランスが大切だと思います。
将来プロを目指している選手、プロまでは考えていないけれど、ユース年代でAチーム入りを目標としている選手、また、メンタル的な成長を望んでおられる保護者の方々
一度、COJBにご相談下さい。
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