【育成日記】蹴り納め

宮部選手も練習した東方公園Gにて

今年は、メンバーに取っては、最高の蹴り納めになったのではないかね。

松本山雅FCで来季、契約更新を済ませた
宮部タイキ、その宮部を追い掛けるように、大学で奮起するOBも蹴り納めに参加してくれた。

宮部については、ルーキーイヤーにして、J2で20試合出場、DFにして、2得点の成績を残したのは、立派でしかない。

その彼がなぜ、わざわざ、遡ること10年近くにもなるJr.ユースに顔を出すのか?
折角のオフだ、次のシーズンの前にゆっくり身体を休めたいし、シーズン中に面会出来なかった人達とも、会う時間も欲しいだろう。
我々に、「用事があるので…」と言ってしまえば、それで済むことでもある。

しかし、しっかり顔を出し、メンバーとガチンコゲーム、更には、メンバー1人1人と写真撮影、個人的にメンバーの相談も受け、親身になり、それに応えていた。そこに、宮部の人間味を改めて感じた日だった。

改めて書く必要はないけど、暇だから顔を出したのではない。
彼なりに、後輩より、先に夢を叶えた者として、後身に伝えたいこともあるだろうし、
日頃から、彼は、彼に取ってのjr.ユースの三年間は、自身のベースを作るのに、大切なクラブであったとコメントしていることで、
今回の参加も、その気持ちが、ひしひしと、こちらに伝わって来る。

先日のCOJB開催のコッパでも、
シーズンオフ後もチーム練習が継続されたことで、ゲスト参加は出来なかったが、
ジュニアの子供達へのメッセージを依頼したら、
直ぐに、宮部の先輩、YSCC所属の吉野と同様、熱いメッセージを送ってくれたものだ。

プロとなった以上、果たすべき役割をしっかりと把握出来ている現れでもあるし、
宮部という人間に取っては、これが、ごく自然体なのだろう。

そこには、ある一部を探って見ると、
彼自身が、周囲に語っているように、
彼は、エリート街道から、そのまま夢を叶えた人間ではなく、雑草から這い上がって、夢を叶えた人間であるからこそ、底辺の気持ちになり、物事を伝えられると思う。

自分はジュニア時代から特別な選手ではなかった。トレセンなども無縁。
そんな自分でも、プロに成れた、だから、
君達も、それが可能なんだよ!と。

彼は最後のミーティングで、メンバーにこう話をした。

「高校、大学と、周囲は自分より、肩書きがある選手ばかりで、自分は中学生時代も、
トレセンなどにも1度も選出されたこともない選手でした。なので、中学生時代のベースは、本当に自分に取って大きな経験でした。皆さんも、頑張って、後を追って下さい!自分は35才まで現役を続けられるよう頑張ります」と。

「トレセンなどには1度も選出なし…」

選ばれてなくても、地道に、厳しいものから逃げず、信じれば、夢は叶う。と言うことを体現したメンバーの1人であることは間違いない。

これは、全ての「選ばれたことがない選手」への大きなメッセージになるのではないかな?

彼が、今後、露出が高くなればなるほど、
特にエリート街道とは、かけ離れた育成年代の人達には、勇気や希望になると思っている。

人間味ある人間。そこから、1アスリートとして、活躍することで、その影響力は、計り知れない。

うちのメンバーに限らず、スポーツで、
人間を形成していくことの大切さを、
実感する良い機会でもあった。

タイキ、ありがとう
大学生OBメンバー、ありがとう

今年も、お世話になりました。
色々な方々のご協力により、年を越すことができそうです。

新年もどうぞ、宜しくお願い致します!

ありがとうございました!

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