【育成日記】ちょっと最近COJBしてるかな?

以前、ある学校の校長先生が「生徒の記憶に残るものが本来の教育」という話をしていて、確かにそうかも知れないと思った。

確かに、小学校から高校まで、面白かった先生、すぐ授業から脱線する先生、めちゃくちゃ怖い先生、インパクトのある先生は憶えているけど、そうでなかった先生は憶えていないことが多い。何を教わったのかも、申し訳ないけれど、存在すら憶えていない先生もいる。

憶えている先生は今になって、何故、先生があのようなことを言ったのか?厳しくしたのか?が当時の先生の意図は解らないけれど、『こういうことなんだな』と思えることは多々ある。

今日も突然、Jr.ユースにOBが現れた。

入れ替わり立ち替わり、OBの顔を見る機会が増えていて、その成長を確認するのも嬉しいもので、Jr.ユースなら最長年齢が27歳、トップチームになると、44歳にもなる。

どの年代のOBともどこかで繋がっていて、Jr.ユース、トップチームのOB皆口を揃えてコメントするのは、「半端でない練習」「その練習を耐えて、乗り越えたものが今に生きている」「いゃー懐かしい、だから戻って来たくなる」

と、こんな言葉を貰っちゃうと、今のJr.ユースのメンバーに何か残せるかな?って正直思ってしまうことがある。自分で言うのもなんだけど、柄にもなく、時代の流れで、あまり厳しくしちゃうと、鍛え終わる前に根を上げていなくなっちゃうんじゃないかとね・苦笑

練習もかなり緩和したよね。思い起こせば。

Jr.ユースの1期生なんて、平塚か厚木の試合であまりにもだらしない、気持ちの入ってない試合をしたから「走って帰れ!!」と言ったら、本当に走って帰っていた。勿論、途中で電車に乗ったメンバーもいたということは、耳にしたけれど、世田谷から通っていたメンバーは、帰宅が夜中の2時になり、あまりに心配になったお父さんが、自転車で迎えに行き、最後まで走るのを見届けた。なんていう話を卒団してしばらくして聞いた。

綺麗な練習場なんて要らない、自然のあるもので十分鍛えられると、あらゆる自然のものを使用して練習したものだ。

あるだけ有難いと、東方公園や葛が谷公園なんて、特に冬場は、街灯もなく、夕方17時もなれば真っ暗。しかし、そんなの関係なく、普通に練習していた。

「ボールが見えないと思っているから見えないんだ!!見ようと思えば見える」と(笑)でも、普通にしていたら、本当に見えない(笑)

鶴見川土手を空港まで走ったり、森林のアップダウンを走ったり、ここであげたらきりがないくらいのエピソードが限りなくある。

あるOBが「こんなに昔を懐かしがって戻って来たくなるクラブ、そうないんじゃないですか?少なくても僕の周りには高校や大学にはたまーに顔を出しているというのは聞いたことがありますが、Jr.ユースまで遡って、OBが出入りするクラブは本当に珍しいですよ」ってコメントしていた。

そんなことを聞いてしまうと、一生残さないとならいね、と思っちゃうよね。

サッカークラブなんだけど、こんなに多感で、物事を色々吸収できる年代、且つ、色々な部分での精神的な基礎を作れる年代にだ、サッカーだけして、勝った、負けた、楽しかった。だけでは本当に勿体ないし、これが一体、メンバーの将来に何に繋がるんだろう?考えると、普通にサッカーだけして帰らせるのは、どうなのかな?って思っちゃう。

時代が時代ってよく言うけれど、人生はどの時代も甘くないと思うし、苦しい時に自力で乗り越えられるバイタリティーはどの時代でも必要でしょ?って思う。中学生だよ。中学生。中学生からが最も大切なんだと思う。人としての中身を形成させていくには。

記憶に残るものが本当の教育。

その校長先生も、変わった人だったんだろうね。

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