「体育館の熱い箱」
週1度の月曜日体育館スクール&Jr.ユース合同練習、月僅か4回に過ぎないため、その2時間は、かなり濃い内容にしないとと思う。
無駄なミーティングは省き、19時になったら各自、基礎技術&アップをコーチの指示が出るまでもなくスタート。19時15分になったら、
ここ、毎週、ルーティンにしている、白熱ボール回しを最低20時まで。20時から30分は、「対ひと」になった時に、足りなかったことを、1つ抜き出して、動きながら、基礎技術反復、最後の30分は、それをゴール付きで、得点を争うゲームをやる。
色々な角度からコメント出来る。
小学生、中学生、全体に言えること。
小学生が中学生を相手にする時の心構え。
逆に、中学生が小学生を相手にするとき。
それぞれに課題がある。
体育館の箱内で、人数が最大で18名~
20名が、中身を濃くする限界人数だね。
中学生は、身体こそ、小学生よりデカイが、
まだまだ、格上のサッカーではない。
格上のサッカーってどんなサッカー?
力、スピードでやるもんじゃない。
他の競技でも、1人違うレベルが入ると、
ハッキリ流れが変わる競技、サッカーも例外
ではないと思う。
それが判りやすいのが、スピードや力だけで、処理しようとすると、必ず、互いに肉弾戦になり、互いに同じ、単純なミスを繰り返す。
しかし、1人、しっかりボールを収めて、
慌ただしかった、スピード、力サッカーが、
落ち着き、周囲も無駄な走りが減り、パスの繋がる回数も増え、しっかりサッカーらしくなる。サッカーは1人では出来ない競技だけど、1人違うのが入っただけで、流れが変われる競技であること。
そんな選手を育てたいと常に思っている。
「あいつが入って、チームが落ち着き、流れが変わった」と。
サッカーも、下のレベルに行けば行くほど、人が目まぐるしく動くが、肝心なボールは、収まりどころがない。
最近では、小学生、中学生を正に、ガチンコで、一緒にマッチアップさせる機会を増やしたけど、冷静に拝見していると、時折、小学生の方が、チームに貢献したプレーをしていることがあり、中学生は、まだ、パワー、スピードでやれているだけで、格上なサッカーは参加者誰1人として、見せてくれてない。
もちろん、時折、瞬間瞬間には、いいね!と思わせるプレーをしている中学生もいるが、そのシーンがまだ、少ないかな。
スピード、パワー以外は、小学生と同じようなミスを繰り返しているしね。
密集で、パスワークすると、己のパス技術のレベルがハッキリしてしまう。
足下を見る時間が長ければ長いほど、周囲は見えにくくなり、判断も遅れる。
おまけに、遠くが見えないから、密集から、いつまでも脱出出来ない。それは、展開が出来ないということに繋がってしまうのだ。
要は敵も味方も、同じ景色しか見えないならば、個としてワンランクレベルを上げても、
違う景色が見えている集団とやった時に、
通用するハズがないのだ。
恐らく、ボールを受けるのが、怖くなってしまうと思う。プレッシャーが速いから。
だから、単純に、ボールを見てコントロールする時間を減らす訓練をするのだ。
密集パス回しは、色々な利点が混ざる。
なぜ、パスを相手に引っ掛けてしまうのか?
密集で、ボールを足下にぴったり置いてしまうと、次への選択肢が、減り、しかも相手のプレスに掛かりやすい。
いかにスペースを探せるか?
プレッシャーが掛かると大概のプレイヤーは、慌てて、自分からボールを離してしまうから、殆んど、そのボールは、相手へのパスになる。
繊細で、丁寧な技術と、周囲の観察があれば、
密集でもそんなに、パスを敵に引っ掛けることも減るものだ。
中学生が先に気づいてやるものだ!と、いうものでもない。スピード、パワー以外は、小学生が上回ることが出来るものだ。
相手を含め22人が試合に出場している中で、
1人、他21人とは違う、何か?を持てる選手になってほしいな。