サッカーって選手を評価する時、何を持って良い選手なのか?が、判りやすいようで、以外に判りにくいこともある。
巧い選手と良い選手。巧い選手は沢山いる。良い選手は、上手さはなくても、試合で、チームに貢献できる。つまり、仕事が出来る選手を指す。
育成年代、小学生と中学生。一緒に混じらせて、サッカーをすると、中学生の方が体つきは勿論大きいし、スピードもある。
しかし、1つのパスゲームをやって貰うと、
チームへの貢献度を見てみると、必ずしも、中学生が小学生を全て上回り、チームへの貢献が出来ているとは限らない。
中学生、小学生20名で、10対10のパス回しを10回同じチームで繋げる目標を立ててやる練習があり、小学生はフリータッチok、中学生は2タッチしか出来ない。
目的は限られたタッチ数だから、ボールを受ける前に、自ずと周囲の状況を確認して置かなくてはならない。
サッカーは、ボールを受ける前にあらゆる準備が必要で、その準備を育成年代、特に小学生も高学年、中学生は当然のごとく、身に付けて貰いたいと思っている。
密集しているため、判断が遅いと手詰まりになり、慌ててパスを繋げると、パスミスのオンパレードになる。
よく敵にパスを引っ掛けてしまう人、
多いけど、準備の悪さから、そのようなミスに繋がっていることが多い。
慌てるのは、何故慌てるのか?
単純に、良い準備をしてないから。
自分の所にボールが到着する前に、
ボールをずっと見つめていて、ストップした時に初めてヘッドアップすれば、それは、敵も
「こいつならばボール奪える」と、相手守備の餌食になる。
うちに所属するメンバーも、眼や言葉、身振りで、敵守備に嘘をつく、欺く術がないし、
ヘッドアップしてないから、そもそも、
眼では、敵の逆をつくことは、到底出来ない。
下を見ているからね。
慌てるのは、なぜ慌てるのか?
かなり前にもブログで書いてきたけれど、
足下ばかりに気を取られているから、周囲が把握出来ない、タッチ制限しているから、早くパスを出さなければならないと焦り、敵にパスしてしまう。
サッカー入門って、今はあまり言わなくなったと思うけれど、このような書籍に、
「パスは、しっかりボールを見て蹴りましょう!」と書かれているが、
僕に言わせて見れば、パスの得意なサッカー選手と行動とは、真逆なことを入門で伝えていると思う。
100%ボールを見ないとする必要性はないが、
ボールと、周囲を半分見ながらパスを出せる、コントロールする訓練をし、対人で、可能になれば、間違いなく、パスミスは以前より、断然減ると思う。いや、減るんだ。
準備が遅いと、サッカーだけでなく、普段の私生活でも慌てると思う。
寝坊した時に、前夜から荷物の準備が出来ていれば、寝坊したロスだけになるけど、
朝になり、準備すれば、寝坊+準備のロスになる。より慌てるよね(苦笑)
サッカーも例外ではない。
ボールが足下に到着してから、行動に移せば、慌てる。
20人いて、20人が皆、これならば、
試合は、慌ただしくなり、しっかりボールが落ち着く場所がないため、互いにミスを拾うことになってしまい、レベルアップは中々図れない。
単純に、余裕がないから慌てるんだ、
何故慌てるのか?は、準備が悪いから。
ファーストコントロールが悪いと、ボール損失に繋がってしまう。
パス回しで、眼につくのは、
スピード任せ、力任せでプレーする中学生より、所々で、しっかり守備をして、敵を自由にさせない守備をする小学生が、決して、巧いとは言えなくても、チームの貢献度からすると、高くなってしまうことが、サッカーでも、よく判る時がある。
巧くはないけれど、チームのために仕事が出来る選手。
プロの世界にも沢山いる。
巧くないのに何故かプロの選手。
チームのために、仕事が出来る選手。
地味なプレーだけど、相手の攻撃の芽を摘める選手とかね。
小学生、中学生の世界にも既にいる。
チームに取って貢献度が高い人が。
だから、何か、一緒にプレーしていて、
最初は中学生メンバーが眼に入ってしまうが、
実際にスタートすると、冷静に拝見しながら、やっていると、小学生の方が、チームに対して汗かき役として、貢献しているケースがある。
このような特徴があるのだから、
真面目に技術練習を繰り返せば、中学生になった時に、チームに欠かせない存在に変身する可能性がある。
中学生は、本当に、技術で勝負して欲しいんだよね。
もっと準備して、スペース視て、
正確にコントロールして、相手を、たった1つのトラップで、2人、3人置き去りに出来るような選手になって貰いたいものだ。
小細工は、レベルアップしたステージに行けば行くほど通用しなくなる。
育成年代で、それを身に付けば、世界は広がる。