【ブログ/もっと熱くならないか!!】改めて思うこと

高校サッカー観戦に行った。やはり、中学生年代を指導しているだけに、ユース年代のサッカーも把握し、ビジョンに入れながら、中学生を指導したい。だから、ユース年代とジュニア年代も時折観に行くようにしている。

今回は、OBが所属する某高校の選手権、神奈川2次予選を平塚まで観に行った。OBは、部員100名を越える中で、スタメン出場していた。
控えに何名かベンチに座り、ベンチと反対側に大勢の残りの部員が応援している。

この中にも、かつてJrユース時代には、COJB よりリーグでは格上のクラブに所属していたメンバーもいると思う。

このOBの時はCOJB時代、同年代は3名しかいない苦しい経験もして来たと思う。
彼も1、2年の時は飛び級で試合に出て年上リーグで揉まれ、3年生では、後輩を率いて公式戦に出場していた。

ただ、この環境を、子供が選ぶJrユースクラブで、保護者が良しとしないケースもあるようだ。

しかし、以下の事情が情報として耳に入れば、
少し、考え方が変わる人もいるかも知れない。

日本の育成年代、ジュニアカテゴリーでは、
同年代で試合に出場することに慣れている。
しかし、サッカーは世界基準なスポーツ。
その世界は、同年代だけで子供達にサッカーをやらせる考え方の概念はない。
年下は、年上から色々なことを学び、揉まれて行くという考え方。

サッカープレイヤーの寿命はそう長くない。
だから、早い段階で、精神的な成長も求められて行く。
その中で、いつも年下や同年代だけでサッカーをするのは、中学生になれば違うと思う。

なので、中学時代にどこのクラスのチームに所属したのか?が大切というより、その3年間がどれだけ濃厚であったかで、高校年代での立ち位置も大分、変わると思う。

チームが県下のトップでも、
公式戦でチャンピオンになっても、
高校進路の時は、個々に旅立ち、個々で戦い、
ポジションを獲得しなくてはならなくなる。

「強豪Jrユースクラブ出身」と色眼鏡で見て貰えるのは、最初の時だけ。後にフラットになった時に、中学生時代、何を詰めて来たか?が問われる。

ブラジルで、プロにチャレンジしている日本人プレイヤーにずっと言い続けていることがある。

それは、例え所属チームが弱くても、まずは試合、特に公式戦に出場すること。
どんなに強豪に居ても、試合に出なくては誰も観ないし、評価しない。
練習だけしていても、例えば、スカウトは特に公式戦でのパフォーマンスを観ている。緊張感のある試合で、どれだけ自分を表現出来るか?を観ている。

だから公式戦に出れる、出来れば自分の年代より、上の年で出場出来るようなチャンスのあるチームを、ジュニア世代のプレイヤーの傍らでサポートする親御さんや、ずっと指導されて来たコーチが、そのようなビジョンも1つに入れて貰った方が良いかも知れない。

子供の目指すサッカーの終着駅が、高校サッカーなら、仲間を応援するスタイルも結果的には仕方ないが、Jrユースでいつも控えや、ベンチ外、緊張感のあるメイン大会では、人数が多すぎで下からの突き上げもあり、エントリーもされないで、高校年代で背伸びして、強豪高校サッカー部にするのは、あまりにも、厳しい。

ただ、1つ言えること。
それは、公式戦に出れる、飛び級で試合に出れる、チャンスがあるからと言って、良い意味での厳しさがなく、練習や指導が緩いのは、それのイコールにはならない。

高校に行けば、力の入ったチームに入れば、
厳しさは絶対にある。中学生時代に楽しいだけの
緩い環境に身を置いて、それに慣れてしまうのは、それもそれで難しい。

Jrユースのセレクションに合格したらそれで終わりではなく、そこからが大事な時間だと思うし、
既に、高校年代に向けて、その先もビジョンに入れて、養って行く環境が必要だと思う。

中学生時代に、下位リーグを這って歩き、
同年代プレイヤーが僅か3名しか在籍していない環境下で、100人超えの大所帯高校サッカー部で、スタメンを獲得したことは我の教え子ながら、称賛に値する。

今後の彼の進路にも注目したい。

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