【育成ブログ】中学生年代で学ぶのは決してサッカーだけではない!!

COJBの特に中学生年代に対する指導の中で、サッカーの技術以外に注目しているのは、やはりメンバー達の言葉の使い方、リスペクトの部分もその1つ。

試合の前に、ポルトガル語で円陣になって発する誓いの言葉の中に「Respeitar(尊重する)」「Respeito=敬意」つまりリスペクトするという言葉も入っていて、これは、チームの仲間、対戦相手、審判など試合に関わる全ての人に対しての敬意を示す言葉になる。

日頃、メンバー同士の会話を聞いていても、指導に関わる指導者として、決して流せない、流してはいけない言葉もチラホラある。

売り言葉に買い言葉、大人の世界でもそのような事で喧嘩になったりすることもあるけれど、

その言葉の使い方で大きな事件になってしまうことも多々あると思う。

サッカーの好きな仲間同士で普段も仲が良いのだけれど、いざお互いのプレーで、納得がいかないと、ついついカっとなり、暴言を吐いたり、仲間に蹴りをいれてしまうこともある。

世の中の事件でよく、「カっとなってやった」という容疑者の動機が書かれているけれど、

「普段、とてもそんなことするタイプでないのに・・・」というその容疑者を知る関係者はコメントしているのもよく耳にする。

でもこれって、内面に潜む、その人の影みたいなもので、出来れば、このような事は、幼少や人としての形成時期に、教育をする親はもちろん、親以外の本人に関わる人達も、見て見ぬふりをするのではなく、その若者に対して、教育してあげることは、この世の中だからこそ、大切だと思っている。

中学生は、反抗期で、小学生時代とは違い、親の小言も素直に聞き入れずらい年代だ。

しかし、次代の日本を背負うのは、間違いなく今の中学生でもあるので、出来る限り、親や学校の先生が中々身体を張りにくくなっている時代だからこそ、スポーツの指導者が果たさなくてはならない役割も大きいのではないかと常々思うところ。

スポーツの世界でも冷静さを失ったら負けに等しい。頭に血が上り、報復行為をしようものなら、退場で、処分される。暴言も一緒。

プロの世界なら重い処分をかせられてしまう。

また、中学生がよーく使う、言葉で「キモイ」「ワンちゃん」「〇ね」「ウザい」なども、その場に適さない使い方をしている事も多々あり、言葉があまりにも簡略化され、その場に適していない言葉であっても、そこで片付いてしまっているかのようになってしまっているのは、ちょっと問題ではないかな?って思ってしまう。

相手を一つの言葉で傷つけてしまう原因にもなる。

折角、スポーツで心技体を磨いているのだから、そのことも学び、周囲の間違った言動をしている人達に、何かしらの形で伝えるくらいの存在になって欲しい。

カっとなって、相手を敬意を払うことを忘れ、言いたい事をそのまま口に出して行ってしまうのは、まだ中学生で、謝罪すれば済んでしまうことも多々ある時期だからこそ、学ぶ必要があると思う。

失敗を重ねる度に、周囲の人達から指摘を受けて改善していける年齢だから、指導者として、見過ごしてはならないことが沢山ある。

COJBの場合は、そこにアンテナを張れる人数で活動しているから、いつもコーチ陣で起こった事を共有して、ことある毎に、ボールを蹴る練習とは別に「道徳」の時間で、一日が終了してしまうことも度々ある。

サッカーって結局、チームスポーツ。自分勝手は通用しない。心が入らないと上達もしない。

結局、実際のサッカーに影響してしまうもの。だから、避けても良い結果は生まないから、敢えて心の勉強にも力を入れている。

目先の勝利は大切だけど、中学生一人一人の先の人生を見据えた時に、もっと大切なものがある。

どんなに頭に来ても、ムカッとしても、暴言、暴力を行えば、成人にもなれば裁かれてしまう。

だからこそ、スポーツを通じて、そのことも学び、大人になって貰いたいと心から願う。

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