モンテネグロ、韓国1部リーグ大邱FCなどで活躍したJrユースOB、鈴木圭太が、先週2度Jrユースの練習に顔を出してくれた。
後輩達に何か響くものがあれば…ということで、一緒にゲームに入り、背中で何かを伝えてくれていた。
練習後のミーティングでは、
日々の練習を取組む姿勢、プロでのエピソード、
国内より海外プロに拘った理由、
その前の経緯など、これから目指す小、中学生に
色々な質問を受けて1つ1つ、応えてくれていた。
3年前のアジアチャンピオンズリーグの決勝T進出に向けて同グループの浦和レッズ戦で圭太自らの左からのクロスでブラジル人FWが頭で合わせて、それが決勝点になり、浦和を退け1位通過を決めた記憶は今でも、我々の記憶から今でも離れない。
COJB からも、アジアチャンピオンズリーグに出場するプレイヤーが出るのだな…とつくづく思ったものだ。
ちなみに、圭太は韓国リーグの時だけでなく、
タジキスタンリーグ時代も昨年チャンピオンズリーグに出場している。
「紛れもなく、今の自分の土台を形成したのは、Jrユース年代の時。これは、自分だけでなく、特に今でも父もコメントしている」とのことだった。
徹底した基礎技術とフィジカルの強度、
そして、海外サッカーで特に必要不可欠な、
身体の使い方、特に腕の使い方。
さらに、プロへの道筋とそこに向かう意識の持ち方を作れた。
「cojbに、プロへのチャレンジャー(U23)の先輩達とマッチアップ出来たことも大きい」
今のメンバーと全く同じような環境で、ハード面には、お世辞にも良い環境とは言えない中で、
むしろ今より暗闇なグランドや、傾斜でのミニゲーム、走り込み、この走り込みも平坦な道だけでなく、山道など、普通ではないことも数々こなしてきた。
圭太自身も、Jリーガー宮部と同様、トレセンなどには入ったことがない。
そう考えると改めて、中学生の夢がプロ選手ならば、
入団するクラブの成績、強弱というより、
何を意識して、どう取り組むか?
が、最も重要なことなのでは?と思う。
Jリーガー宮部の年代もJrユース時代は、
決して褒められた戦績ではなかった。
クラブ選手権、高円宮杯、メイン大会は、
どちらも1回戦敗退だった。
強豪クラブから、必ずしもプロ選手が輩出される
ものではないことをOB 達が証明し、教えてくれている。それは、COJB と言うクラブがちょっと変わった特色のあるクラブだからかも知れないけど…。
要は、そこに向かう、日々の志しの大切さ。
「このチーム、所属ディヴィジョンではプロに近づけない。成れない」
ではなく、その目標に向かい、その目標から逆算して、何をすべきか?だと改めて思う。
唯一、クラブがやることは、そこに向かう日々の姿勢、意識付け、進路の選択肢を拡げてあげることだと思う。
また、COJB に関してはそこに導くパイプは、
既に出来ている。国内外に。
圭太は中学年代でブラジルとブルガリア遠征に
行き、それが海外でプロになるきっかけとなったようだ。
ここで改めて何が言いたいか?と言うと、
「俺なんか無理」と決して思わない気持ち。
むしろ「俺は絶対に成し遂げる」と言う強い志し。
その気持ちが、日々の生活を変え、考え方を変え、行動を変える。
遊びたい、例えばゲームしたい!
やるのは良いけど、それが優先になり、
後回しになるなら、60分、いや30分でも自分を高める努力の時間を優先に出来るか否か。
やるべきことをやってから、遊ぶ、寝る。
隣のライバルが寝ている時が自分を高めるチャンスぐらいな姿勢でなければね。
圭太も言ってた。
「モンテネグロリーグから、日本代表まで上り詰めた日本人がいたが、極端だが、寝ている時も努力しているのでは?ぐらいキチガイぐらいに自分の弱点とストロングポイントを磨き、探究心があり、自分を高める努力をしていて、彼からはかなり強いインパクトと刺激を受けた」と。
鈴木圭太もジュニア、ジュニアユースと
有名なエリートプレイヤーではなく、ごく普通のサッカー好きだった。
だからこそ言えるのは、人間、志し次第では、
目標は叶うと言うこと。
COJB は、そのことを育成年代のプレイヤー達に伝え続けたい。
