【育成日記】なぜ試合になると焦ってプレーしてしまうのか?

「試合中、焦ってしまい自分のプレーが出来ない!!」これは、サッカーをしている人達の共通の悩み事でもあると思う。

この焦りは、色々な原因がある。ちょっと、昨日ミーティングでメンバーには話をしたことではあるけれど、焦る原因は、技術的な部分と精神的な部分から来るものが大きい。

そもそもサッカーって野球とは違い、足下でボールを扱うスポーツ。

ということは、おのずとボールのありかを確認しながら足でプレーするから、目線は下になる。特にトラップ、ドリブル、パスの時には、ボールに目線が行く。

ボールがない時は自然に顔は上がっている。

また、ボールを持った時、敵が背後に迫って来てプレッシャーを掛けてきている時も、焦るシーンの一つに挙げられる。

焦る原因は、顔が下がりっぱなしであれば、あるほど、周囲の状況は確認できないから、相手のプレッシャーを感じると、パニックになる。

トラップした時、トラップすると同時に顔が上がっていれば、相手は不用意に突っ込んでこれないはず。なぜなら交わされるか、早々にパスを出されてしまうので、無駄な動きになるのが判っているからだ。

逆に、ずっとボールを眺めている選手であれば、相手には「こいつ、周り見てないから行けばボール奪えるぞ!!」と視えるので、顔が限りなく下がっている選手は狙われやすい。

足下ばかりにボールを置くから相手のプレスを感じて焦るのだ。

足下を視てしかプレーできないのと、スペースを視てプレーできる人との違いはかなり大きい。

サッカーなんて、下を視てプレーすることで、得をすることなんて殆どない。

限りなく、顔が上がった状態でプレーできる選手の方が絶対に有利に決まっているのだ。

だから、限りなく顔が上がった状態で技術練習をする。

これは、訓練なんだね。なんでも訓練されたものは、しっかりと出来るようになるものだし、足でボールを扱うのも例外ではない。

これが技術的な部分。

もう一つは精神的な焦り。

いつもよりも強そうな相手とやることを知っている時、

自分が誰かから評価を貰わなくてはならない時、実際にキックオフしたら、思った以上にスピードとプレッシャーを感じてしまった時。

ファーストコントロールが中々触れない時にいざ、ボールが来ると、いつもは止まっているボールさえ、止まらなくなり、トラップミス、簡単にボールを渡してしまい、味方に叱られ、更に焦ってしまう。

こんなことは、誰でも経験することだろう。

このようなことの克服方法は、やはり、日頃の練習での意識が重要になる。

いつも、プレッシャーの遅い仲間とサッカーをしていれば、当然、突然スピードが速い連中を相手にした時に焦る。

なにより、顔を上げてプレーできる訓練を、何回も何回も繰り返していること。

何度でもゴールできるように必ず30分はシュート練習して帰るなど、

練習で自分が一番下手だと思って努力する『これだけやっている』と自分に自信が持てるまだ努力し続けることが焦らないための精神的な一歩だ。

トラップが苦手で、相手が視界に入ってくると余計焦り、ミスしてしまう。

ならば、その状況を練習で作り出してそれを何度も何度も繰り返せばいいのだ。

『トラップの巧さなら誰にも負けない』と思えるくらい練習すればいい。

守備は、前からも後ろからもやってくる。どの角度から敵が来ても、しっかりとコントロールする練習をしておけば、試合で慌てることはない。

学校の勉強だってそうでしょ?

何もテスト対策しないで、テストに臨めば「あれっ?こんな問題見たことない、どうしようどうしょう」って焦ると思う。

サッカーだって同じ。普段の練習の取り組みが、試合設定なら、急にその状況になっても焦ることはない。

焦る人は、単に、下手とかではなく、日頃から準備をしていないから焦るだけだ。

それは練習に参加していることに意義がある。というものではない。

練習はどこの選手もやっているからね。

でも、どのチームも、さほどやっていることは変わらないはずだよ。

同じメニューをこなしていても、常に試合設定で訓練している選手は、やはり違うものだ。

それをやりもしないで、結果論だけ述べても、それの堂々巡りだから、解決には繋がらない。

だから、試合設定で練習するものだ。

顔を限りなく上げてボールを扱えるようにするのだ。

久保がなぜあの年齢で、あのクラスで通用しているのかは、色々な要素はあるけれど、

本当にいつもヘッドアップしている。よく、訓練してきていると思う。

大きな違いだ。

練習でしか補えないし、練習は必ず答えをくれる。

焦る人は、それを意識して日々取り組んで欲しいね。

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