この勝利を物にすれば、準優勝も。
同点に追いつき、逆転し、相手を突き放せば…
という状況で、今の段階ではそのまま突き放され、敗戦。
悔しいのか、悔しくないのか?
と、問われれば「悔しい」と言う。
しかし、悔しい敗戦後の行動が、悔しさがにじみ出てない。
悔しさを、ミーティングで済まそうとしている。
ミーティングなら、寮に戻ってからでも出来る。
年代別でU13の夏遠征を拝見してきて、
勝ち続けてはいたが、県外の強豪に惜敗し、優勝を逃し、更に、準優勝の椅子を争っていたが、
得失点差で13チーム中、3位にまで転落し、メンバーは試合後、全員、動けず、泣いていた。こんな代もあった。
レベルの差がありすぎて届かない勝利もある。
しかし、僅差の敗戦は悔しいものだ。
炎天下で2試合こなし、大切な一戦を落とした経験を次に繋げたいところ。
グランドは試合後、フリーで使える。
なんかやれることあるでしょ?
と、コーチから促されてやった練習が、何故かコーナーからの練習。
その時、1人の寡黙なメンバーが、とぼとぼとコーチの方へ歩いて来た。
「体調が悪いので休ませて下さい」と言うのか?と構えていたら、
「トラップが下手で止まらないので、ボール蹴って下さい」と、ここまで、ハッキリとした口調ではなかったけど、自らコーチに打診してきたのだ。
いつも、クラブ用具の片付けなどを寡黙にやってくれるメンバーの1人から、お願いされては、流石に、炎天下でも、付き合わない訳には行かない。
この自らの打診が大切なのだ。
コーチに依頼すれば、それは楽して終われるハズはないのは覚悟しての依頼だろう。
試合後の疲労や暑さ。もしかすると、己の心中でどうしようか?葛藤していたのかも知れないし、なんも、考えずに、打診したのかもしれない。
しかし、自ら、打診したのは大切なこと。
しばらくやっていると、もう1人、打診してきた(笑)
試合中、長いボールが中々しっかり正確に止まらない。
家のメンバーだけでなく、小学生も、中学生年代も、ある程度は、試合で止められず、相手にボールをプレゼントしている場面があったと、試合後に振り返れば自覚はしていると思うけど、
このようなボール損失は、選手のレベルが下に下がれば下がる程、多く視られてしまう
なぜ?
単純に止める、蹴るをちゃんと意識して繰り返してないだけ。
だから、実戦で、プレッシャーあると、ボールが収まらない、簡単にパスミスを繰り返す、体の使い方を教えても練習で、意識して繰り返しやらないから、5分5分のボールを自分のボールに出来ない、周囲を視ながらドリブル練習はしないから、簡単に奪われてしまうのだ。
このような基礎が各々出来ていれば、試合全体のレベルも向上する。
こちらがミスすれば、相手もミスしてくれる。
でも、相手がランクアップすると、そのミスは許してくれなくなる。
経験を通じて、感じて、自分の基礎力の無さを認め、行動に移すこと。
これに尽きる。
基礎力を本当に上げれば、派手さはなくても、上で起用して貰えるようにもなる。
ちゃんと蹴れない、止まらない、視れない、走れないなど、全て、基礎なので、上のレベルの差と下のレベルの差の違いは、まず、これに尽きる。
今回、今の自分達でも通用するチームとしないチームと対戦出来たのは良かった。
これをどう今後に繋げて行けるかだ。
ちなみに、プロのトップレベルの接戦している試合でも、1つ致命的なミスをしたチームが負けると言われている。
日頃から、基礎に対して、丁寧にやる意識を持って貰いたい。