【育成日記】小学生から学んだもの

昨日のjr.ユースの体験練習にも色々な選手が参加してくれて、有難かったのだけれど、

その中に、前回参加してくれた時に、他の選手(在籍メンバー含め)にも中々不足している元気さ、はきはきしている子が参加してくれていたのだけれど、彼には早速、スカウト状を彼の所属するクラブまで持っていったの。

昨日まで返事がなかったのだけれど、本人から直接電話が来て「今日、練習に参加するのですけど、コーチにお話ししたいことがあります」と言っていた。

『多分、ラブレターの件だろうな?』と思っていたけれど、実際にグランドで会ったら、その通りだった。

結論から言うと、オファーに対してお断りの話だった。予想通りではあったが、もう1つ選択していたクラブは直ぐ家の近くに練習場があるとのことだったので、そっちのクラブにしますということだった。

勿論、こちらに入って貰いたかったけれど、気持ちよかったのは彼の行動だ。

いままでも、体験やセレクションに参加して、気になった選手には、ラブレターを渡して来たけれど、9割は、親御さんがメールでお断りのご挨拶というケース。

まず、本人が直接、その旨を伝えに来るというケースはない。記憶では初めてのケースではないかな。

本人にはそれでも「もう一度考え直してみてよ?」とは伝えたものの、

本当に気持ちの良い子だなと感心した。

仮に、親が「ちゃんと手紙を貰ったんだから、礼を正して来なさい!!」という躾をしているケースはあっても、中々、行動に移せるものではない。

彼は、深々と頭を下げてお礼を言って帰った。

気持ちよく、本心で「がんばれよ!!」と言って送り出せた。

こちらも、心を込めて、メッセージをしている。その気持ちを心で返せる小学生がいる。

オファーは断られたけれど、本当に気持ちが良かったし、素晴らしいと思った。

あまりに感心してしまったので、所属クラブの監督さんにも称賛のメッセージを送ってしまった。

改めて思ったのだけれど、人は、例え、要件が満たされなくても、満たされる時って、やっぱりあるんだなと。

断られて不快になるどころか、気持ちよくなってしまったのだ(笑)もちろん、要件は満たされず心から残念だし、彼がチームの雰囲気を変えてくれるのでは?と期待してもいた。しかし、断られても、気持ちよくなってしまうなんて、可笑しな話だが、これが育成年代だから?小学生だから?かはまだ判らないけれど、小学生から、学ばせて貰った時間だった。

これから彼にも頑張って貰いたいと心から思った。

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