祝JrユースOB宮部大己選手がプロ通算100試合出場を達成しました。おめでとう!!
FC奈良U12からCOJB Jrユースに入団。
Jrユースでは、止める、蹴る、走る、身体を上手く使うなど土台をしっかり作った。
チーム自体は強かったとは言い難い。
クラブユース選手権、高円宮杯など主要大会は、
いずれも1回戦敗退。
しかし、メンバー各々が、高校年代以降で光るプレイヤーになるために、当たり前のことを当たり前に試合で出来るよう彼の年代も繰り返していた。
そのような彼を高校の監督は見逃さず、
彼に声を掛けてくれた。
高校3年生の時、キャプテンマークをつけ、
高校選手権ベスト4で残念ながら敗退してしまったが、等々力競技場に観に行った記憶がある。
その後、法政大学に進学し4年間しっかりサッカーに打ち込みし烈なポジション争いに打ち勝ち活躍し、松本山雅FC (当時はJ2)に入団した。
同期には日本代表、上田綺世選手がいるが、
彼は一足早く、プロの世界に飛び込んだため、
法政大学では最後まで一緒にプレーすることはなかった。
Jrユースのメンバー全員には、サッカーに打ち込むならば、現時点の実力は関係なく、プロを目指してやった方が良い、目指すものが高ければ高いほど、それから逆算して、コーチ陣もそれに対してのアプローチが出来るし、もし、プロになれなかったとしても、
その前のレベルでプレーが継続出来る可能性がある。
その代わり、指導は厳しくなるし、その目線で、
メンバーにはアプローチするので、要求は強くなる。
それは、サッカー技術云々だけの話ではなく、
学業から、私生活の振る舞いまで。
彼は、基本的に素直な子だった。
プレーぶりは決して派手さはないが、コツコツと
毎日欠かさず練習していた。
練習を休むなんてことは、彼のページにはなく、
恐らく、勉強とも向き合い、しっかりやっていたと思う。進学した高校が簡単には入れないレベルだったので。
割とジュニアクラブはもちろん、中学時代のクラブなど、10年前のことだから、印象として憶えてない人が多いが、彼は、毎年、蹴り納めに参加してくれるし、コーチが長野を訪ねれば、しっかり時間を取って顔を出してくれる人間性である。後輩達への動画メッセージをお願いすれば、キャンプ中の忙しい中でも、律儀に送ってくれる。
松本山雅FC で長年、強化部をしていた方が、
他のクラブに移籍した際に、彼の話をしてくれた。
「宮部は本当に計算出来る選手、守備ならどこでもこなすし、例え試合に出れなくても、腐らず、いつも準備している。人間性も素晴らしい」と。
ジュニアユース時代から、プロになっても、
生の良い情報が聞けて本当に嬉しくなる。
COJB のように、決して強豪でないジュニアユースクラブからも、彼のようなプレイヤーが出るのは、嬉しいこと。
彼の先輩達もプロの世界を経験している中、
中学時代から、プロを意識させて取り組ませるのと、ただ、大会に勝つためにメンバーを鍛えるのとは、全くの別物であることをもっとジュニア世代の子供達や親御さんにお伝えしたい。
勿論、その育成に関わる指導者の方々にも。
プロ選手になるのは、所属したクラブの強弱ではなく、意識の持たせ方、具体的な目指し方だと常々感じる。
宮部選手も中学時代はトレセンに選出されたことはない。
子供達には高い志しを持って取組んで頂きたい。
エリート出なくてもプロには成れるし、近づけます。
大己、改めておめでとう!更に素晴らしい現役生活を!