【リアルブラジル】ブラジルへのチャレンジャーの心得シリーズ

ブラジルのクラブって、年間に州リーグと全国リーグがあり、全ての州リーグ(サンパウロ州は、1部〜5部リーグがプロ)クラブが全国リーグ(1部〜4部リーグ)に参戦している訳ではない。

州リーグも、短期間で終わってしまうため、
年始に1部〜3部が開幕、遅れて数週間後に4部が開幕し、さらに遅れて5部は4月に開幕する。
ちなみに、5部はU23のプロリーグになる。オーバーエイジ枠はある。

例えば、サンパウロ州2部リーグ。
16クラブで降昇格を争うのだけど、1回戦制で15試合あり、ワールドカップイヤーということもあり、週2回リーグが開催され、3月7日には、1次ラウンドが終わる。現時点で、既に7試合が消化された。

もし、1次ラウンドでチームが敗退した場合、
チームはその時点が解散になる。
クラブは、目的がなくなるから、選手に給料を支払い続けられるほど、予算はない。
だから、契約は僅か3ヶ月〜4ヶ月で終わる。

6月20日にサンパウロ州連盟は、コッパパウリスタという降昇格のない1部〜3部+4部の成績上位クラブがミックスで争うリーグ戦方式の大会が毎年あるが、もし、チャンピオンになれば、全国リーグ4部参戦権か、ブラジル杯に出場出来る権限を与えられる。

サンパウロ州2部以下のクラブは、全国リーグ4部に参戦する権限がないから、6月のコッパパウリスタまで時間が空く。この間、選手達は、職が失くなるか、活動しているクラブに移籍する。
日本のように1年間、同じクラブで保障されることはない。
非常によりシビアな世界だ。

また、ブラジルのクラブ、州リーグが終わり、
6月のコッパパウリスタに確実に参戦することが決定しているクラブなら良いが、クラブによっては、ハッキリしないことがある。要は財政的に、参戦が可能か否かがギリギリまで判らないこともあり、選手を管理する側からすると、非常にリスキーでやり難い。

選手は、公式戦に出て活躍して初めて価値が出る。
いわば、アパレルの世界ならば、ショーケースに洋服が飾られて、人の目につく。
サッカー選手も、ショーケースに飾られないと値打ちがつかない。

ビッグクラブのサブなら、いくらでも下のディビジョンや、同クラスの下位のクラブからオファーが来るが、小さなクラブでショーケースに飾られない場合は、誰も観ないから、オファーなど貰えない。

だから、小さなクラブでも、下位リーグでも良いから、とにかく公式戦に出場することが重要となる。

それには、ロスをなるべく回避しなくてはならない。

解散したチームは、U20のカテゴリーがあれば、
そちらに専念するが、選手によっては、既に、このカテゴリーで年齢オーバーで公式戦に出場出来ないから、出場可能なリーグに移籍させる必要性がある。

日本人は、チームを移動するにも、官僚的な事務手続きがあり、これで時間をロスするから、
クラブに全てを任せると、中々解決しないから、
COJB の場合は、自前の専門家を配置している。

ブラジルで日本人をより高価なショーケースに飾って貰うために、30年間やって来たから、
クラブがモタモタしていると、憤りを感じてしまうんだよね。こちらは、クラブを選べる立場にあるから、特に1つのクラブに固執する必要性はない。

まぁ、結局、プレイヤー自身がクラブから必要とされているか否かでもクラブ側のスピード感(必要書類準備や、連盟の登録関係など)は変わるけど、管理する側は、とにかく、クラブからクラブへの移籍をスムーズにさせ、出来る限り、ショーケースに入れるようしなくてはならない。

日本人がブラジルにチャレンジするにも、
まずは、人生を懸けてチャレンジするということ、中には、自ら働いて資金を貯めてチャレンジする若者もいるため、その思いを、一心に受け止め、限りなくロスなしでチャレンジさせなくては意味がない。

ブラジルに限らず、海外サッカー留学を受け入れている仲介の志し1つで、チャレンジャーの思いに上乗せがあるか否かも掛かっているのだ。

ただ、受け入れ先のクラブを用意して、終わりではない。勘違いしたチャレンジャーがいれば、指導もしないと成立しないしね。こうなると、お客さん関係という感覚ではやってられない。

現地で仮に実らなかったとしても、帰国したら?
空港でチャオして終わりにはならないでしょ。

海外での成果を、日本で見せるクラブが必要なら、チャレンジャーに代わって、クラブに売り込むでしょ。

もちろん、海外で力をつけるために必死で戦ったチャレンジャーがそれに値するけど。

初めてブラジルにチャレンジする若者達は、
もちろん、勝手が判らない。
どんな世界が待ってるのか?確かに「厳しい世界」は、理解していても、具体的にどんな困難があるのか?は、実際に足を踏み入れて見ると判ってくる。

こちらは30年間、いや現役時代含めた37年間で
遭遇したあらゆるケースをこれからのチャレンジャーに、地に足をつけて、しっかりチャレンジして貰う必要があるから、敢えて伝えていた方が、実感なくても、現地で遭遇したら、

「ああ、こう言うことかー」と、実感しその踏まえて、戦うことが出来る。

何も知らないで、単にサッカーしにいくと、
「いやー、俺、もう無理」となってしまう可能性ある。

海外では、国内で起こりにくいことが日常に起こる。

「君は、そのような厳しい世界に人生懸けてチャレンジしようとしているんだよ!」

高校卒業後にチャレンジする人だけでなく、

これからチャレンジしようとしているユース世代の人達、もう既に、ブラジルでチャレンジしている人達、全ての人達にお伝えしたいこと。

自分の思い通りにならないことが、人生だし、海外だし、ユース世代で既に乗り込んでいる人達は、
カテゴリーが上がるに連れて、どんどんシビアになって来るから、それぞれの色々なハードルを越えて人生の糧にして頂きたい!

関連記事

  1. 【ブログ/中学生あるある日記】

  2. 【育成日記】全ては、取り組む姿勢次第だ!!

  3. 【育成日記】掃除と誕生日

  4. 【jr.ユースセレクション案内】部活にしようと思ったけど…

  5. 【育成日記】蹴り納め

  6. 【育成ブログ/もっと熱くならないか!!】育成年代でエリートじ…