【育成日記】スクール編

こつこつと、同じことを何度も何度も繰り返す。週に1回、月フルで4回。いろいろなメニューを一回にやっても、結局、蹴れない、止められない、運べないでは、仕方ない。1回1時間半で、何かを身に着けること。それは、同じことを何度も繰り返すことにある。今日はできなくても、根気よく、何度も繰り返せば、出来るようになる。蹴り方に変な癖があるなら、それを修正して、何度も繰り返す。成果は必ず現れる。それには、継続が必要。

何故なら月4回しかないから。

木、金曜日編(新横浜)

木曜日は僅か3年生2名の専属トレーニング。

これは、これで、面白い。勿論、この人数だから、ゲームは出来ないけれど、まず、クラブは自主トレでもここまで徹底してやらないだろう?というほど、しっかり蹴る、止める、抜く、奪う、コントロールするなど、

濃厚な練習ができる。ゲームは所属クラブでやって下さいという感じです。

チームで教わらないゲームでの最低限の正しいポジショニング、例えば、自分が与えられているポジションの動き方まで行き着きたいけれど、それは、体育館や中学生のナイター練習の時に、参加して貰えれば、克服できる内容でもあるので、あまり、気にしてはいない。

何しろ、蹴れない、止まらない。結局、楽観的に視れば「どうせ、今、蹴れなくても身体がデカくなったら飛ぶようになるでしょ!!」って思っちゃう人、意外に多いと思うけれど、それは正直、間違えな考えです。

はっきり言いますと、小学生時代に、しっかりと練習しない子は、中学生になっても蹴れません。

それは、中学生になってジュニアユースに入って来て、キックを視ると、一目瞭然です。小学生でしっかり蹴れている子、キックした時に音が違う子について、少年チームのコーチに「あの子はジュニアユース希望ですか?」と聞くと「あの子はJリーグ下部にスカウトされ決まっています」という回答が返って来ます。

やっぱり・・・。と思う。インパクトの音が違うから。

まぁ、そういう子、欲しいけど、J下部に行くというなら任せてもいいかな。仕方ない。

我々は、これからの、むしろ誰も目をつけない子をどう伸ばすか?これが役目なんだ、と思う。

中学生になって初めてしっかり練習して、2年生になって少し蹴れるようになる。3年生になれば、キックは飛ぶようになる。しかし、この年代にもなれば、キック力だけではダメです。ちゃんと狙ったところに正確に蹴れるようにならないと。しかも、動いているボール、動いている味方にしっかりと蹴れること。更に相手のプレッシャーありで。中学生の試合で沢山視るのが、例えば、ヴォランチの選手が、右サイドの走っている選手に気づいたまでは良いが、その選手のコースに相手DFがいるとします。しっかりと足に当てられて、DFの頭を越せれば問題ないですが、蹴りそこなって相手になんなくインタセプトされ、持って行かれてしまうケースが多々あります。トップレベルになると、このようなミスは殆どありません。この要求になると、中3になってもまだまだ。だから、段階があるため、小学生の内に蹴れた方が有利なのです。

蹴れる子はちゃんと蹴れます。ということは、蹴れない子は最初から出遅れる訳です。だから、練習で同じことを繰り返します。

沢山蹴っても、間違った蹴り方を繰り返していては一向に飛ぶようにはなりません。力で飛ばすのではなく、技術で飛ばす。パワーは後からつくものです。しかし、技術はやらなければ身に付きません。また、スクールでやったことを、自分で更にやれば、絶対に蹴れるようになります。しかし、蹴れない子は、スクールの時間帯でしかそれをやりません。蹴れる子は必ずどこかで、蹴っています。だから蹴れるようになり、蹴れるから眼をつけられるのです。

止めれる、蹴る、運べるのが最初から集まったら、当たり前のようにチームとして強くなります。

U13は、蹴れる、止めれる、運べるがいれば、最初は勝てます。GKは小さいし、ゴールはデカくなる。

キック力ある面子が揃えば、大人用ゴールに代わり、流石に、つい先日まで小学生だったGKが、クロスバーにジャンプすれば普通に届いてしまう子は少ないので、キック力、しっかり蹴れる面子がいれば、上を狙うだけで得点量産できます。しかし、蹴れないと、ゴールが遥か遠くに視え、とても入る気がしません。

少年サッカーを視ていても、ちゃんと蹴れる子が揃っているチームは勝てる。

そんなことを沢山視ているので、スクール生には、とにかく止める、蹴れる、を重視して徹底してます。

体育館編(新田中)4~6年生は、体育館であるから、距離こそないけれど、正確に蹴る、正確に止めるということに関しては、大いに身に着く場所だと思う。

ちゃんと、思った場所にコントロールできるか?

動いている選手に思い通りのキックができるか?

正確性はまだめちゃくちゃなところはある。隣のレーンに平気で入るし、とんでもないところに蹴っているケースもある。

しかし、流石に、時折、驚きのトラップをする子が出てきている。

また、資質はあるが、最初は基礎がめちゃくちゃだった子が、ちゃんと整ってきているなど、

やはり、ちゃんと伝えれば、ちゃんとなる。そう感じる。

最後の対中学生とのゲームバトル。

中学生は中学生に課題を与える。たった2タッチでどれだけのプレーができるか?

小学生はフリータッチだが、コーチが言いたいのは、失うものは何もない。

失敗して何が損なの?所属チームでポジション獲られる訳ではないよね?

そう、積極性が足りないから積極性を伝えたい。

中学生相手に、ドリブル仕掛け、奪われも、直ぐに自分で取り返す姿勢があればいい。

年上に挑む、格上に挑むという姿勢が、日本の子供達に不足していることは長年知っているからこそ、

失敗しても敢えて挑むこと、自信がなくても、ボールを呼び込む姿勢。

この姿勢は本当に、先を見据えたら大切な要素だ。

身体のデカい中学生からボールを奪いに行く。

中学生が、小学生相手に悪い意味で手を抜いていたら、コーチは中学生に怒る。

手を抜いた年上からボールを奪っても、ドリブルで抜いても面白くない。

自信に繋がらない。本気の年上、格上から何かを成し遂げること。これが、自信に繋がるのだ。

チームだったら失敗したら怒られちゃうかもしれないけど、ここは、チームとして活動している訳ではない。個を磨きに来ていると思う。

所属チームに帰って、何か、違いを見せて欲しい。それが強い願い。

でなければ、何の、ために所属チーム以外のサッカー教室に通っているの?

何か、なんでもいいから、成長しないと。

ごちゃごちゃ人数だけいて、ボールに触れる機会が少なければ、中々、眼に表れる成果はでないと思う。

それが嫌だな。少しでも成果がないと。

金曜日も基本は一緒だけれど、シュートもよくやっている。

スピードに乗ってしっかりと足に当てられるか?動いた状態でしっかりと正確にコントロールができるか?

コーチのびゅんびゅん伸びるボールをしっかりコントロールする。

同じことを何度も何度も繰り返す。

結局、この年代も、チームでプレーした時に、試合中、まともに蹴れない、止まらない、運べないでは、チーム

に貢献できないと思う。

成果を生み出さないと。

もっと成長できる。そういった意味では、どのスクール会場も面白い。

なんとか巧くさせて、チームに帰ってチームに貢献して貰いたい。

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