トレーニングマッチがグランド雨でグランド不良で中止になったので、練習に変更。
時折、強く降る雨も関係なく、基礎をやったあと、紅白戦に入る。
一応Aチーム、Bチームに分けてゲームを開始。
最初の20分は外で観察して、後半は30分ぐらい一緒に入ってやってみたけど、サッカーそのもののやり方、巧い下手はこの際問う段階ではない。特に1年生はね。
それ以前にもっと根っ子の部分に触れてみたい。
夢や目標を持つことは良いことだけど、まずは目の前に与えられていることを全力で、一生懸命やって欲しいのよ。
1つ1つの積み重ねなんだよ。
誰だって、調子が乗らない、悪い、思い通りにならないことある。
しかし、既にボールが動いている。ミスをすれば、消極的になりがちだし、仲間から文句が出ようものなら、もっと自信がなくなり、ボールを受けるのでさえ、怖くなる時もあるだろう。
しかし、そのことが理由で、自分を塞いでしまうと、マイナスな方向しか行かなくなる。試合なら、交代させられて、そのまま試合が終わってしまえば、塞ぎ込んだものだけが残る。それを切り替えられるものがあればまだ良いけど、次に引っ張ってしまうと更にマイナスが止まらなくなり、やがて『つまらない』と最悪な状況に陥ってしまう。
一向にプラスにはならないのだ。
だから、気にしないで、今できることを一生懸命やることが大切なんだ。
敵のマークでも、ボールをとにかく追っかけるでも、身体を当てるとか、切り替えてスペースがあれば、思い切ってドリブルで突破してみるとか、どっからでもシュートを撃ってみるとか、仲間に声を掛けるとか、なんでもやれることはある。
恰好の良いプレーをしようとすればするほど空回りするから、とにかく何でも良い、チームのために、また、自分が何かをやり切ったという満足感を得て、次につなげること。
自分のミスや周囲の文句などは気にせずに、自分のやるべきことをしっかりとやる習慣をこの中学生年代で身に着けて欲しいと思っている。
目の前にあることを一生懸命やれない人が、高い目標や夢を掲げても、それは現実のものにはならないよ。
そういった意味では、プレーが中途半端だったかな。
何がしたいのか?が、はっきりせず、ぼやけてしまっていたね。
コートの中でただ、迷っている。これは動き方が解らないという類ではなく、今やれることをボールが動いている中で、探せてないということかな。
役割を与えられて、初めて行動する人と、自分から探す人。
どちらの人間が、積極的な人に映るだろうか?
人に、環境に何かをして貰うことを待っている人より、自分の意思で動く方が積極的な人に映ると思うのよ。
迷い、というものがサッカーにも大いに現れている。それは中学生というこれから基盤を作って行く年代であるから仕方がないこと。誰でもそうだ。
迷いながら、自分らしさを見つけて行けば良い。
ただ、行動に移していかないと、それが良かったのか否かも知ることはない。
夢があるなら、人に聞くまでもない、まずやってみるべき。やってみて自分が納得すれば、また違う夢を探せばいい。
迷いがふっきれた人はフットワークが良くなるものだ。
メンバーのサッカーを見ていると、迷っているな?でもこの年代はそういうもの、とは思うものの、何度も言うけれど、今を全力でやることが先に何かが視えて来るヒントだよ。
中途半端にやると、マイナスなことを考えがちだ。
「切り替えろ、切り替えろ!!」とは、メンバーもよく言ってはいるけれど、次の行動で本当に切り替えているか否かも傍から見ていたらよく判るものだ。
今やれることを懸命にやる、一つ一つの積み重ねであることを積み重ねて貰いたいと思っている。