チームとして試合に勝つことはモチベーションに繋がることだから大切。
そのために日々練習している。しかし、チーム練習、つまりチームで勝つことに重点を置いた練習、例えば戦術、パターン練習になると、個を磨く時間はやはり少なくなる。バランスが大切だと思うんだ。
ジュニアチーム、ジュニアユースにいても、ずっと同じ面子でサッカーして行くわけではない。だから、どこのチームに行っても個としての武器を持って行かないと、上の個性が強ければ強いほど、その強い個性に勝てず、埋もれてしまう。
強さ、速さ、高さ、足下の巧さ、スタミナ上げれば割とある。
もともと持っている身体的能力はどうしても際立つ。持っていないよりも持っていた方が良いのだけれど、これだけに頼って胡坐かいて時を過ごすと、これもまた足踏みする原因になってしまうが、このような特徴がない人は、自分で作らないとね。
これって、ちゃんと作れる。気持ちさえあれば、作れるんだ。気持ちがなければ行動に移さないから、作れるわけがない。
サッカー選手のスカウトをしていると、よく解るのだけど、当然、1人の選手がいつくもの特徴があればあるほど、当然有利になる。
ヴォランチであれば、相手ボールを奪える強さと巧さ、視野、パスの精度、運べる、しかもゴールも出来る、更にリーダーシップもあるとなれば、その選手の価値は膨れ上がる。
足が速いから選ばれる。この時期はそれで選出されても、ステージアップすれば、同じような人は増える。だから、特徴を上乗せして磨きを掛けないと、ポジション争いという勝負には勝てなくなる。
今あるから・・・と言って、油断していると、置いて行かれるということだ。
逆に無い人は、まず探すところから入らないとならない。自分で判らないならば、仲間やコーチに聞いてみると良い。
一番目立たないのは、どれも平均的にあるが、さほど他と変わらないケース。
特徴がぼやけている人は、まずセレクションに行っても目に留まらない。
例えば、声をよく出して+ボールを懸命に追いかけて守備をする。でも不器用。しかし、ゲームの中で、それがチームにとって効果をもたらしているとすれば、その人は、まず1次セレクションはパスするだろう。
自分は何ができるのか?自分ではそう思っていても、それがゲームで発揮できていないならば、考えなくてはならない。
「強さ」1つとっても、相手と身体を接触した時は、まず負けないとあれば、それは大きな特徴。自分より大きい選手であれば、なお強いインパクトを残せる。
しかし、強いといいながら、どの相手にも勝ったり、負けたりしているようでは、特徴とは言えない。「それなら他にもいるからね」となる。
ドリブルはあまり巧くないんだけど、決定力がある。となれば、これは最大の武器。日本全体に足りないものだから。しかし、相手によって決定力が変わってしまうならば、それは考えないとならない。どの相手でも毎回1ゴールはするとなれば、将来有望となる可能性もある。
とにかく、なんでもいい。
特徴があるならば、それを伸ばす。ないならば、見つけて、武器にする。
どれも同じ顔、金太郎飴では特別な選手にはなれない。
このことを、出来るならば早い年齢の段階で気づけば、それだけ早い段階でハイレベルで通用する可能性がある。
大概の人は、気づかない、行動に移さないまま、遊びのサッカーに転向してしまう。
気づいて欲しいね。