中学生は、母国を離れ、親から離れ、異国でどのような振る舞いをしていくのか?を、引続き追って行きましょう!!
7.27( 3日目)
ボンジーア(おはよう)
といっても、まだ4時。
26日の起床は3時だったから1時間延びたけど、
実質はあまり変わらず、
起床7時の予定を大幅に早回り、時差ボケ起床4時。
1人が、この時間に、いきなり寝ているコーチの部屋を開けてきた。
メンバーとコーチは別の部屋にいるが、
5人が同時に家の中で行動し始めると、
流石に眼が覚めてしまうよね(苦笑)
すると、1人がコーチの部屋の戸を開けて、
「昨夜寝てしまって洗濯してないので洗濯して良いですか?」って(苦笑)
「構わない」とは伝えたが…
朝4時(笑)
15時30分練習
入っていけない(笑)
ブラジル人の中に。
日本人は日本人、ブラジル人はブラジル人で
みたいな。1人で、図々しく、言葉が解らなくても、輪に入り込んで行けるとね良いのだが…
まだ人見知りしている段階だな。
ブラジル人は、向こうから気さくに話をしてくれるから、控え目な日本人には、有難いと思うね。
マウタのメンバーが気を遣ってわざわざ、メンバーに対して、英語で話しかけてくれている。
日本で、英語の勉強してるんでしょ?
実際に使わないと、外国人目の前にして。
いつも思うのだけど、語学力って、読み書きして点数を獲ることが目的ではないと思うのよ。
「俺、英語の成績良いぜ!」って自慢しても、実際に、外人の前で会話する、仮に、上手く喋れなくても、まず会話してみる勇気がないのは、いくら学校の教科書で点数稼いでも、凄いとは全く思わないけどな(苦笑)
日本人はシャイなのは解るけど、どんどん喋る行動を起こさないと。
まぁ、結局最後は、サッカーが人間関係を縮めてくれると思うけれど。
サッカー的な話をすると、
現在U15~U20が一緒に混ざって練習しているが、まだ、3日目、特にU20はスピード、強さも段違いで、戸惑いは隠せない。
今のところボールが来たら処理してはいるが、自分から呼び込んでプレーしている感じはない。
どんどん自分を出して欲しいし、
過去の自分から、新しい自分を見つけて欲しいね。
やはり、全く知らない土地に来て、自らの存在感をどう表現するか?だな。
4人が4人、パスばかりしていたら、ブラジル人からすれば、皆、同じ顔だよね。
日本人4人が、1つの試合に全員出てるから、
当然、何人かのブラジル人選手は控えに回らなくてはならない。
控えのブラジル人の横にコーチが戦況を観ていて、必ず、日本人のプレーぶりが話題に出るのを、横で耳にする。
巧さなのか、速さなのか、強さなのか等々、
どれも、ハッキリしないで、ボールが来た時に、単純なトラップミスを繰り返していたら、当然、評価の対象にならない。
ブラジルってサッカーしていて、ハッキリしているところがあって、良い選手にはボールが自然に集まる。しかし、逆の場合は、フリーでもボールを渡さない。特に、中央でプレーしている選手が、ボールをキープ出来ないのは致命的で、フリーでもボールは来ない。
ボールが来ないから、無駄にフラフラとピッチ内で走っているだけになる。
フレンドリーなチームだから、割りとボールはくれている方だが、プロ下部で、割りと真剣な試合ならば、まず、今の4人のプレースタイルでは、あまりボールは来ないだろう。
だから、自分で、奪いに行くしかない。
まぁ、まだ来たばかりだから、4人が、この短期間で、各々どう変えて行けるか?の様子を見たいと思う。
生活面としては、
宿舎共同生活は、ホテル住まいと違い、
学びがあると思う。
メンバーの日本での日々の生活が、露になる。
うるさい寮長(コーチ)から、色々なことを言われてしまい気の毒だけど、遊びにわざわざブラジルまで来ているのではない。
ブラジルまで来て堅苦しいと思う反面、
ここも学びの場にしないと勿体ないかなと思う。
リビングのテーブルは特に綺麗さを保つ。
食事をするところだから。
食器を洗うことは洗うが、乾いた食器を元の場所に戻して置く、そのことに気づき、行動する
自分らが飲む水だから、冷蔵庫に補充しておく
ブラジルは、毎日ゴミを回収に来る。
しかも、夜に。各家の前に置いておけば、持っていってくれるシステム。
生ゴミを放置すれば、ハエが来る。
だから、ゴミの処理も怠らない。
洗濯は、習慣になっているようだ。
スタッフが持ち帰り、洗ってくれるシステムになっているけど、毎日、練習で使うため、
メンバーは家の早朝掃除の後、手洗い洗濯が習慣になりつつある。
大切なのは、まずは、そこを意識するということ。
また、想像力を高めることにある。
洗った食器の置く場所のスペースは、無限にない。食器は毎日使う。そして洗う。
洗ったばかりの食器を、既に乾いてある食器の上に重ねたらどうなるか?
想像力を膨らませば、洗う前に、乾いた食器をまず、片付けるよね。
チームの用具管理にしても、想像力を働かせれば、紛失しない。
何にでも繋がるのだよ。
番外編としては、
昼、夜食はレストランで摂るが、
朝は、宿舎で摂る。
食材は、数日間用にスタッフが補充しているが、ハム、チーズなど、人数分を考えているのに、それを考えもせずに、食べたいだけ食べてしまうメンバーがいる。
片付け人任せ。大概、普段から物を言わないメンバーがやっている傾向があるのが、日々、一緒にいるとよーく、判る。
そんな面子を見ると、敢えて面倒臭いミッションを与えたくなる。
何事も手を抜かない気持ち。掃除1つ取っても、手を抜いてイチャモンつけられるのが嫌ならば、イチャモンつけようがないくらい、それを超えようとする気持ちで取り組めたら、サッカーは、間違いなく伸びるし、仕事をするにしても、何をやるにしても、その気持ちが役に立つハズだ。
指示待ちではなく、自らやることを探す姿勢。
指示待ち…。これは、結構いる(苦笑)
頼まれたことはこなすが、それでおしまい。
こんなことも、共同生活で養える。
今回みたいに、仲間が病気になってしまった。
助けてあげることはお互い様だ。
逆になった時に、自分にかえってくる。
まさか、放りっぱなしにして、
相変わらず自分のことだけ…はない。
7.28 4日目
ボンジーア
3日目の練習後、リオウが発熱。
早朝6時、4日目にしてカンが発熱しダウン。
朝、夜と昼間の気温の差と疲れが出たせいか、体温を計ったら、38度超。
薬を飲んで寝ている。
リオウは、昨日から何も食べず寝ていたので、朝は牛乳で混ぜたココアを飲み、昼間は少し栄養を摂らせてみたが、食べれるまでに回復。
顔色も回復。
カンは食欲が今のところない。
午後から試合①があるけど、2人は試合出来る状況ではないので欠場する。
熱が下がらず、症状が、良くない場合は病院に連れて行く予定。
まだ、ガク、コウエイは風邪の発症はしていないが、大事を取り、部屋を分けて寝て貰うことにした。
サンパウロ市内は、いざとなれば、
病院などあらゆる施設が充実しているから助かる。
スタッフも、迅速に対応してくれるので、
有難い。
2人の早い回復を願い、出来る限りはスケジュールをこなして行ければと思う。
試合①
対 ヘフェレンシア(州リーグ参戦チーム)
17時キックオフ
3-0(3得点ブラジル人)
ガク、コウエイ、フル出場
リオウ(体調不良、見学)
カン(体調不良欠席)
マウタのメンバーの個々のレベルはスーパーなものではないが、個々に箇所箇所でボールをキープし、運べるので、日本人はやり易かったのでは?と思う。
これは、両チームに言えることだが、
やはり球際でのコンタクトは強く、そう簡単にプレーさせてくれない。
1つ判断、ボールコントロールが遅れれば、
直ぐにパスカット、奪われピンチの発信源になってしまう。
この日は、コウエイが関係者やチームメイトが、プレーぶりを評価されていた。
実際に右サイドから、前線に3本ほど、チャンスに繋がるパスを配球していた。
岳は、右sbで出場したが、ちょっとまだ遠慮していた感じがする。
試合②は、プロ下部のJuventus相手になるので、簡単ではないだろう。
試合出場を望んだリオウだが、
体力的にも万全ではないため、我慢して貰った。
21時30分、現在、家の裏庭で、リオウが風邪で出来なかった洗濯を、水をバシャバシャさせながらやり、干しにいっている。
ここでは、自分のことは全部自分でやらなくてはならない。
リオウも3ヶ月も一緒に共同生活すれば、大分、成長するかも知れないね。
カンのまず、熱が下がるのを願う。
8月に入ってからの方が、試合が連日になるので、それまでには、良いコンディションを作って貰いたいところ。
宿舎の電気が消えた(苦笑)
22時頃、全ての電気が使用不可になる。
原因は、2つのシャワーを同時に使用したことによるものだろう。
20年前から変わってない(笑)
電気がないからWi-Fiも使用不可。
スタッフに相談しようと思ったが、外部通信も出来ない。家内にブレイカーがあるはずだが、どこを探してもないし、暗闇で見えない(苦笑)
隣家のWi-Fiのセキュリティを聞いてスタッフに電話しようとも考えたし、ひとっ走り走れば、24時間のコンビニもあり、Wi-Fiが繋がっていることも考えたが、23時も近かったため、このまま寝ることにし、朝起きたらコンビニからスタッフに電話しようと思い寝ることに決めた。
とにかく、家が真っ暗なので、
寝ます(笑)