こんなケースがあると思う。
技術的な不足もあるが、1人1人、自信がないように感じる。
前を向けるのに後ろに下げてしまう。
何でもないパスを相手に渡したり、引っ掛けたりしてしまう。
自信は練習で補い、実戦で成功体験を実感する。この繰り返し。
「蹴れない、収まらない」では先に進めない。
ジュニア時代から、蹴れる、収められる子は、上のクラスに引っ張られて、更に、上でやれるように努力するだろう。
では、そうでない子をいかにどうやって、
このレベルにして行くか?
「蹴れない、収まらない」
この人数の割合は、地域のジュニア、Jr.ユースになるとかなり多くなる。
その中で、ジュニアユースカテゴリーになって、初めて真剣にこのことに気づき、ようやく蹴り始める子がなんと多いことか。
また、気付いてはいるのに、中々、苦手な部分は避けて通ろうとするものだから、いつまでも蹴れない。
これを、才能、センス有る無しで片付けたら、日本のサッカー選手の層は厚くならないよね。
「中学生も、2、3年生になれば、自然と身体もデカクなり、蹴れるようになるから」と、悠長な構えでいるジュニア年代の保護者、コーチの方々、
いいえ、それは間違えです。正直、蹴れない子は蹴れません。中学3年になっても。
だから、この時期から、しっかりと、正しい基礎の土台が必要です。
ボールを遠くに飛ばせる。動いたボールを動いた味方に正確に、プレッシャーがありながら…。
は、中々最初から難しいとしても、
まずはちゃんと、ボールを止める、コントロール出来るようにすること。
ある程度、ジュニアも6年生で蹴れる、コントロールでき、自ら相手をかわして運べる子を、セレクションに集めて選べるならば、はっきりします。
U13で、チーム編成して間もない時期には、既にちゃんと、コーチがサッカーを教えなくても勝手に自分達でボールを繋いで、サッカーします。だから、そこに入れなかった子が集まるチームと試合すると、後者は言うまでもなくボコボコにやられてしまう。何故なら、土台に既に差が出ているから。これにプラスして、走力、体格も差があるため、更に打ちのめされてしまう。
しかし、問題はそこではない。そのクラスに入れなかった子が大半で、その大半の子をいかにして、ちゃんと、高校生年代になったら、元々出来る子と交えた時に、対抗出来るように最低限に持っていくのが、ジュニアユース年代コーチの手腕になると思う。本人のやる気も含めて。
まず、蹴る、止める、コントロールする、
ある程度運べるようにしないと、戦術だの戦略だのいってるレベルではない。
ボールが止まらない面子に、バルセロナのような戦術を教え込んでやらせても、止まらないのだから、難しい。
ぞくに言う、「上手くない子」って、
単純に、この基礎土台が出来てない。そして、あまり人以上に努力しないんだよね・苦笑
練習時間以外は、他のことが優先になってしまうから、一向にレベルアップしないの。どこかで諦めているんだよねそういう子って。でも、中にはいるんだよ、今はへたっぴでも、じっくり力をつけている子が。
出来てる子は、自分に自信があるから、
実戦でも堂々とプレーしている。
逆に、自信がない子は、実戦になると、オドオドしてしまう。止める、蹴る、運ぶに自信がないから、何でもない味方へのパスも、フリーで処理しているのに、敵にパスしてしまう。
自分の足元にボールをいつまでも保持していると、ボールを奪われてしまう恐れがあるからだ。
だから、正しい基礎練習を毎日、何度も何度も、繰り返し、慣れて来たら、敵をつけて、実戦により近いやり方で練習を繰り返す。これしかない。
蹴れない、止まらない子が、単に、
チーム練習だけして満足して帰宅してしまって、どうやって、元々蹴る、止めるが出来てる面子が集まるチームに勝てるかね?
足元に自信、余裕がある面子が集まれば、
チーム全体で、動き方や、相手守備を惑わすプレーも可能になる。
しかし、それが出来ない内は、そんな余裕など実戦である訳がない。
大概、ボールしか観てないので、味方だけでなく、相手の動きも観れない。
だから慌てる。慌てるから、敵にパスしてしまう。
普段、フリーのパス回しをしている時は、
面白いように味方にパスを出せるのに、
実戦になると、それが出来なくなってしまう。
『自分は下手』とまず、自覚から入り、
そこから、誰よりも努力する。
実戦で役に立てるための努力だ。
実戦で遭遇する止める・蹴るを繰り返す。
そうすれば必ず、近い将来違いが出てくる。